私たちの取り組む課題

子どもの孤立と学習格差が広がっています
私たちが向き合っているのは、「子どもの居場所がない」「学びの機会が不平等」という、見えにくい社会課題です。
家庭や学校以外に安心できる居場所がない子どもたち、周囲に相談できる大人がいないまま孤立してしまう子どもたちが、地域の中で確実に増えています。
また、最近では塾費の高騰や教育費の負担増により、経済的に苦しい家庭の子どもが十分な学習支援を受けられず、家庭の収入格差がそのまま学力格差へと直結してしまう状況が加速しています。
こんな子どもたちが対象です
- 家に居場所がなく、放課後をひとりで過ごしている
- 学校外で信頼できる大人との関わりがない
- 塾や習い事に通えず、学習の遅れを感じている
- 自信が持てず、人とのコミュニケーションに不安がある
- 相談できる人が身近にいないため、孤立しがち
「小さな孤立」が将来に与える影響
子どもたちの孤立は、ニュースで注目されるような“事件”ではなく、静かに、日常の中で進行する心の孤立です。
「友達がいるのに、本音は言えない」
「話を聞いてくれる大人がいない」
そんな状態が続けば、感情の自己表現や他者との信頼関係の築き方を学ぶ機会を失い、大人になっても自己肯定感が持てないまま社会に出ることになります。
こうした課題に対して、私たちは「学び」「安心」「人とのつながり」を軸にした居場所づくりに取り組んでいます。子どもたちが「また来たい」と思える空間で、自信と未来を育む支援を、地域とともに広げていきます。
なぜこの課題に取り組むか

「ここが、やっと安心できる場所だった」
活動に参加した子どもが、ぽつりとそう口にしました。
私たちはこの言葉に、今の社会の“静かな異変”を感じました。
子どもたちは、目に見えない孤立と格差の中にいます
近年、子どもたちを取り巻く環境は大きく変化しています。
家庭の多忙化や地域のつながりの希薄化、SNSによる人間関係の複雑化などにより、子どもたちが安心して「自分のままで過ごせる場所」が失われつつあります。
さらに、私たちが注目しているのが「経済的格差が学習格差に直結している現実」です。
- 教育費の高騰により、塾や習い事に通えない
- 学校外での支援機会が家庭環境に大きく左右される
- 経済的事情により“やりたい”ことを我慢する生活が常態化
こうした状況は、子どもの「学ぶ意欲」や「自己肯定感」にも影響を及ぼし、やがて進路や将来の可能性に大きな格差を生み出します。
“気づかれにくい課題”だからこそ、見過ごしたくない
この活動を始めたきっかけは、学校でも家庭でも“素の自分”を出せず、孤立していた子どもとの出会いでした。
表面上は問題がないように見えても、「誰かに話を聞いてほしい」「安心して笑える場所がほしい」と心の中で叫んでいる子どもは少なくありません。
ですが、そうした声は社会に届きにくく、支援も届きにくいのが現実です。
だからこそ私たちは、「大きな声では言えない小さなSOS」に応えたいのです。
未来を変えるのは、日々の小さな関わり
私たちは、すべての子どもが「ここにいていい」と思える場所をつくりたい。
勉強ができる・できない、性格が明るい・内向的などに関係なく、一人ひとりが“自分らしさ”を出せる環境こそが、自己肯定感の土台になると信じています。
日々の会話、小さな成功体験、誰かと笑い合えた時間。
それらの積み重ねが、子どもたちの未来を育てていくと私たちは信じています。
これが、私たちがこの課題に取り組む理由です。
子どもたちの「孤立」や「格差」を、放置しない社会をつくるために、地域とともに、今できる支援を続けていきます。
寄付金の使い道

私たちの活動は、子どもたちに「安心して自分らしくいられる場所」を届けるために、地域の大人や学生スタッフと連携しながら、運営を続けています。
しかし、その運営には継続的な費用がかかります。皆さまからいただいた寄付は、すべて子どもたちの学びと安心の居場所づくりのために使わせていただきます。
🔸 主な使い道は以下のとおりです:
①【学習支援にかかる教材・備品費】
- 学年や理解度に応じたテキストやドリル、プリントの印刷費
- 鉛筆、ノート、文房具など基本的な学習道具の補充
- タブレットや辞書などのICT活用に向けた機材整備
②【ワークショップや交流活動の実施費】
- 自己肯定感を育むプログラム(例:夢マップ、感情カード等)の教材費
- レクリエーションやグループワークで使用する道具や消耗品
- 季節行事や文化活動の材料費(例:七夕、クリスマスなど)
③【子どもたちの安全・安心を守る環境づくり】
- 会場の光熱費・通信費・保険加入費用
- 子どもたちが安心して過ごせる家具やマット類、感染症対策用品など
- 静かに話せる相談スペースや読書コーナーの整備
④【運営スタッフ・ボランティアの交通・活動支援費】
- 現場で活動する学生・地域スタッフの交通費や軽食代
- 活動に必要な備品購入(名札、連絡ツール等)
- オンライン参加者との連携・送付費(プリント郵送など)
🔸 例えば、こんなふうに役立ちます
- 1,000円の寄付で:子ども1人に教材とおやつを1週間分提供できます
- 3,000円の寄付で:1回のワークショップで使う全教材をまかなえます
- 10,000円の寄付で:1日分の拠点運営(学習+居場所運営)が可能になります
子どもたちの「未来」と「自分らしさ」を守るために、
みなさまのご支援が大きな力になります。
少額からでも、継続でも、どんな形でも嬉しいです。
どうか、私たちと一緒に子どもたちの居場所を育ててください。