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性別による不条理な出来事に遭遇せず、誰もが自分らしく生きられる社会を目指して活動をしています。

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私たちの取り組む課題

性暴力とは?嫌だと感じた性的な行為全て

性暴力についての定義や範囲が誤解されることが多いですが、性暴力は嫌だと感じた性的な行為全てです。

強制性交や強制わいせつだけではなく、痴漢や盗撮、言葉による暴力や、露出なども許されない行為となっています。


1.性暴力の大半は10-20代の若者が被害者に。

内閣府の調査によれば、若者の4人に1人が性暴力の被害に遭遇したことがあると判明しています。

被害者の多くは10代〜20代の若年層に集中しており、若者にとっては非常に深刻な問題となっています。


また、痴漢被害も女性の約5人に1人、男性では約12人に1人が、生涯のうちに経験しています。

初めて被害にあう時期として最も多いのは高校生、次いで大学生です。被害が起きやすい場所としては、通学や通勤で利用する電車内や駅構内が挙げられます。

とくに都市部では、朝夕の混雑時間帯に被害が集中しています。



性暴力・性犯罪という言葉は知っていても、具体的にどのような行為が性暴力に該当するのか、知らない人が多い実態があります

実際に「性暴力ではないと思うけれど…」という前置きを使い、被害を相談をしてくれるケースも多々あります。



2.自分に責任を感じたり、セカンドレイプに遭遇するケースも。

被害に遭遇すると、被害者自身が「私が悪かった」と自責の念を感じやすい傾向があります。

加害者の大半が被害者の「知人」であるため、暴力だと認識したり、相手を悪く思いづらい状況があるのです。

さらに、第三者から「あなたが悪かったんじゃないの?」「大したことないよ」と言われる『セカンドレイプ』に遭遇してしまった場合、より被害を自覚しにくくなってしまいます。



3.被害を相談できない人は6割程度

このような現状から、被害を誰かに相談できた人はわずか4割程度に留まっており、性暴力の被害を自覚するまでに、平均して7年半の時間がかかることを知っていますか?

長期間1人で抱え込んでしまうことで、PTSD(心的外傷後ストレス障害)といった深刻な精神的影響が生じる可能性が高くなり、性暴力の被害者がPTSDを発症する割合が非常に高いことが明らかにされています。

性暴力に関する正しい知識が不足しているために、被害を自覚するまでに時間がかかり、誰にも相談できずに一人で抱え込むことになります。

なぜこの課題に取り組むか

これらの問題を解決するために、SISTERSでは2つの取り組みを進めています。

① 性暴力を中心とした性教育の出張授業

誰もが性暴力の被害者、加害者にならないための出張授業を行なっています。

授業では、性暴力の範囲、被害後の心理的影響、支援資源についての基本知識を提供し、境界線や性的同意に関する包括的性教育の領域にも触れています。


参加者は性暴力の理解が向上。

クイズやワークセッションを通じて分かりやすく伝えた結果、参加者の90%以上が性暴力に対する理解が深まったことがわかりました。

大多数の生徒は性暴力は「レイプのみ」「遠い話」という認識がありました。

授業によって、性暴力の正しい範囲や内容、身近に発生する問題であることを知ることで、深い理解変化に繋がっています。


また二次被害の内容を話した場合、20%の生徒は友達が性暴力に遭遇したら「優しい言葉をかけたい」「助けられる人になりたい」感想欄に自主的に記載をしていました。

予防授業は、二次被害を含めた加害者を生まないための授業としても進められています。



② ハンドブック配布「#痴漢はみんなでなくすもの」

出張授業を通じて、痴漢が今の中高生にとっても最も身近な性暴力であるにもかかわらず、「仕方ないこと」「大したことではないこと」として扱われてしまっている現状に気づき、2種類のハンドブックを制作して啓発活動を行っています。


・『なんでもないフリしなくていいよ。』(中高生向け/28ページ)

どのような場合であっても、悪いのは痴漢をする側です。それにもかかわらず、被害にあった人に責任を押しつける言葉は、今も社会に残っています。

まずは、痴漢に傷ついたりおびえたりしている中高生が、自分を責めなくていいと思えること。そのうえで、悩んでいる友だちのためにできることや、痴漢が心身に及ぼす影響についても解説しています。


  • 「あなたのからだは、あなただけのもの」という考え方から、バウンダリー(境界線)と同意について説明
  • 性別に関係なく、だれもが被害者になりうることを前提に解説
  • 性被害者支援を専門とする臨床心理士が監修し、フラッシュバック等に配慮
  • 学校教材の編集者の協力のもと、中高生が読みやすい文章・構成・デザインに

〔試し読みはこちら〕

https://drive.google.com/file/d/1xp7uDHrXU9Rf8ShHQ5F8eXSTOaFQNVid/view


・『痴漢を目撃したときのハンドブック』(大人向け/8ページ)

大人向けには、目撃したその瞬間に取れる行動を、短時間で読めるようにまとめました。

通報の判断、声のかけ方、その場での介入、そのあとの対応。

こちらはクリエイティブ・コモンズ・ライセンスで無償公開し、企業・自治体・交通機関など、どなたでも自由に配布いただけるようにしています。

この課題に向き合う背景

なぜこの活動を始めたのか、それには代表鈴木自身の過去の経験があります。


私は高校生の時、性暴力の被害に遭いました。

しかし、その当時は性暴力が何であるかを理解しておらず、自分が被害者だと思うこともできませんでした。


インターネットで「性暴力とは」「性犯罪 どこから」と検索しても、学生が理解できるような情報はほとんどなく、たどり着いた先は匿名で相談ができる大手Q&Aサイトでした。

そこには、「性犯罪は激しく拒絶できたレイプのみ」「被害に遭ったあなたが悪い」という誤った情報が溢れていましたが、私はその情報を信じ、誰にも相談することができませんでした。


幸いなことに、様子が普段と違うことに気づいた友人のおかげで、1年後に相談できるようになり、「あなたは悪くない、相談してくれてありがとう」と言ってもらえたことで、精神的に回復することができました。


こうした経験を通じて、誰もが性別を理由に不条理な出来事に遭遇することなく、自分らしく生きられる社会を作りたいと思い、活動をスタートしました。


支援が必要な理由

現在、若い世代における性暴力被害の現状は政府も問題視しており、文部科学省から「生命の安全教育」にて性暴力に関する授業を実施することが推奨されています。


しかし、現場の学校では通達がまだ浸透しておらず、教師も授業の準備が困難だったり、万が一相談を受けた際にどう対応すべきか分からないという声が上がっています。

そのため私たちは自治体や学校と連携し、出張授業を進めてきました。けれど、無償での開催が条件の学校や地域も多く、実施できる場所が限られているのが現状です。


学生時代に一度でも、性暴力について知る機会を持ってほしい。

そして、痴漢などの性暴力に居合わせた誰かが、被害者を助けられる社会にしたい。この思いから、皆さまのご支援をお願いしています。

支援金の使い道

■ ハンドブックの制作・配布費用

  • 印刷費
  • 学校への配送費

学校への配布は無償で行っています。1冊あたり約150円で、一人の生徒に届けることができます。


■ 出張授業の実施費用

  • 講師の交通費
  • 講師活動費・謝礼費

https://sisters.club/

代表:鈴木彩衣音

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