私たちの取り組む課題
学校があわない子どもたちが、自分のままで安心して過ごしながら、イキイキ自分自身を生きている、生きるって楽しい、学ぶってオモシロイということをともに感じられる学び場・居場所作りに取り組んでいます。
安心・安全の心地いい居場所をつくりつつ、こども自身が自分の1日を自分でデザインする、自分がやりたいことは何かを大切にするのがシリウスの特徴です。こどもたちが「自分で考えること」「自分で決めること」を大切にすることで、少しずつ自分自身を知り、自信を身につけていっています。
学校に行っていないから学びが保証されないとか素晴らしいプログラムが受けられないというのではなく、シリウスだからこそ渡せるプログラムを、と日々試行錯誤中です。その中で、子どもたちに「本物の学びを届けたい」という思いから、その道のプロのかたにプログラムを受け持っていただき、子どもたちに「学びの扉」を渡すことなどにもチャレンジしています。
また、経済的に苦しい家庭の子どもたちもシリウスに来れるように、月謝制ではなく、利用した分だけを会費にしたり、単発参加のプログラムなども用意したりしています。
なぜこの課題に取り組むか
学校があわなくて困っている、居場所がない子どもたちが年々増えています。
文部科学省の調査(2021.10発表)によると、約19万6千人の小・中学生が学校に行かない・行けない(不登校)の状態です。
また、日本財団の調査(2018.12発表)によると、学校に行っている子どもたちの中にもツライ気持ちの子どもたちは多く、中学生では10人に1人の子どもたちが学校に行っても教室には入れなかったり居場所がなかったりという状況のようです。
「教育機会確保法」という法律ができて、国の考え方・方針も変わりつつあります。
フリースクールも出席扱いになっているところが多く、シリウスも学校や教育委員会と連絡を取り合いながら、その子を真ん中に連携しあう形を取れています。
ですが、まだ、シリウスのような多様な学びの選択肢はあまり知られていません。
知っていたとしても、一人ひとりの意識の中では学校がすべての意識があることも多いです。
民間施設のため利用料がかかることがネックになっている家庭もあります。
シリウスは、学校以外にも町のあちこちに当たり前のように子どもたちが集える居場所や学び場が増えるといいなと考えます。
寄付金の使い道
みなさんにシリウスの意義を感じていただき、応援していただけましたら
大きく2つに寄付金を使わせていただきたいと考えています。
◉1つ目は「シリウスの事業継続のため」に以下のような項目に使わせてください。
・子どもたちの算数・数学タブレット学習アプリの月々の利用料
・プログラムにかかる費用(子どもたちの交通費や材料費などの実費)
・事務局・スタッフ人件費
・家賃(現在、15畳のスペースをお借りしていますが、もう少し広く、よりクリエイティブな活動ができる場所を求めています)
・水道光熱費など
現在のシリウスの収入としては、利用しているご家庭から利用した分だけ会費をいただいています。
その不安定な部分と、抑えているプログラム内容にかかる費用や 現在まかなえていない人件費の部分の補填に充てさせていただければ、子どもたちへ安定したプログラムの提供機会をより増やせます(現在、週2回の開室)。
◉2つ目は「経済的にシリウスに通うことがネックになっている子ども・ご家庭への奨学金制度(シリウス利用料の負担を減らす措置)の資金」にしたいと考えています。
シリウス代表である私自身が、子どもの頃、経済的に大変苦しい家庭状況で育ちました。沢庵がおやつだったことを大人になって友人に話すと笑われたことで、なかなかに厳しい家庭環境だったのだと気付きましたが、当時は、母親にこれ以上苦労をかけまいとして勉学を頑張っていたことを思い出します。
シリウスのある子どもが「自分が不登校になってお母さんにお金の面で苦労をかけているから」と話すのを聞いた時、私自身の子ども時代と重なり、これはいくら民間で公的経済支援が入っていないとはいえ「こういう気持ちの子どもたちが(経済的な意味でも)安心してシリウスに通えるようにしたい、いや、そうしなければ」と胸が締め付けられました。
子どもたちは親の頑張っている姿や苦労している姿をよく見ています。お家の方の中には「シリウスのような場があるのは知っているけれど経済的に通わせられない」ということをおっしゃる方もおられます。
シリウスの利用システムとして、単発利用もできるようにしていますが、できれば、そういった環境の子どもたちが安心して日々通いたいときに通えるように利用料減免のシステムなど奨学金制度を作りたいと、ずっと思ってきました。
ですが、私一人の想いや力では継続的に実行できません。
この寄付フォームで、みなさんの少しずつの力(寄付)をいただくことができれば、この奨学金制度をシリウスで作りたいと考えています。
まずは、シリウスの子どもたちやシリウスに通いたい子どもたちで経済的な負担軽減を、そして、ゆくゆくは学校に行かない選択をしている子どもたち(ホームスクール)のなかで経済的に厳しい子どもたちが学びの環境をととのえるために使う財源として、シリウス自体が機能していけばいいなと考えています。
共鳴・ご理解をいただけましたら、応援金を通して、一緒にシリウスを創っていただけたら嬉しいです。
よろしくお願いいたします。