私たちの取り組む課題
以下の3本柱で事業を行っています。
・当事者支援(これからの方を含む)
・支援者支援
・未来の当事者支援
政策レベルでしか解決できない問題は全国の仲間と
「政策の提言」を行っています。
なぜこの課題に取り組むか
女性は雇用労働環境では男性に比べ、「低く」見積もられています。正規雇用者数も男性よりも少なく、賃金も男性よりも少なく設定されています。
ひとり親家庭の平均年収は200万円で、一般家庭の3分の1という低さです。一定の収入以下のひとり親家庭には児童扶養手当という手当が出ていますが、それを入れてもこの数字です。
日頃から生活が大変だったひとり親家庭はコロナによって、ますます逼迫した生活を強いられるようになりました。
出勤時間を減らされたり、解雇されたりしてもっと下がったり。。。1か月の就業収入が10万円以下と生活保護世帯の収入を下回る家庭は少なくありません。その一方で、支出は減ることはありません。
ひとり親家庭で切り詰めることができるのは光熱費や食費です。おなかがすいても食べない選択をする家庭が少なくありません。昨年シングルマザー支援団体の行った調査では、コロナ禍で体重が減った児童は10パーセントもいたという結果が出ています。
今までに国からの支援として臨時特別給付金が4回出ましたが、給付金1回目が出るまでに生活をまわすために借金を重ねた家庭が少なくなく、あっという間にその補填に消えてしまいました。
この厳しい現実を変えるために、私たちはコロナ前から行ってきた食料支援を強化し、2020年3月から2022年3月まで延べ2000世帯へ食料支援を行ってきましたが、まだまだこの支援をやめることができそうもありません。
当団体だけでひとり親家庭を支えるのは限界を感じ、2022年6月には「食料配布会運営者養成講座」(後援:静岡県)を実施し、静岡県内にひとり親家庭への食料支援の担い手を増やします。
しかし、対処療法だけではいつまで経っても状況が変わりません。今までは原因療法として既存の社会構造を切り崩していくことを目的に、高校生や大学生といった将来のひとり親予備軍(未来の当事者支援)にキャリア教育を行ってきましたが、今年からはパラダイムシフトを行うために国や自治体が出来ない支援として、企業と連携し、ITを通じてひとり親のマインドセットとエンパワメントをしていくプログラムも展開しています。
今後も様々な自主事業で「ひとり親家庭が安心して暮らせる社会」へ近づけたいと考えています。
寄付金の使い道
ひとり親家庭支援のために有効に活用させて頂きます。
・食料配布会用の食料購入、運搬時のガソリン代
・個別食料発送時の配送代
・食料配布会にまつわる名簿管理、メールやりとり、SNS管理にかかわる人件費
・就労支援プログラムで実施するキャリアコンサルタント代
・相談員への謝金
・食料配布会のスタッフへの謝金 等
【2021年度 食料配布会利用者から寄付者の皆さんへお礼の声(一部抜粋)】
・子供へと親へ、沢山の支援をありがとうございました。
正直このような物資支援やお金の支援が1番直接に関わる事で本当にありがたく、助かります。
・沢山の方が支えてくださった事に心より感謝いたします。ありがとうございました。
・ありがとうございます。子供達大喜びしていました。
寒くても着込んでエアコンつけなかったり、こたつだけでなんとかしたり、電気代も節約で頑張っているところに、心があったかくなりました。
・今回沢山の食品が頂けてとっても助かりました。調味系は本当に嬉しくレトルトなどは体調悪い時にパッと出せるので本当助かります。また子供たちもお菓子だあー❤️と興奮と満遍な笑みで喜んでおりありがとうございます♪と叫んで居ました。ご寄付して下さった皆さん本当にありがとうございます。
・優しいお心遣いありがとうございます。毎回幸せだなって帰りの車の中でつぶやきます。幸せにしてくれてありがとうございました。
・コロナが保育園で広がり休みになってしまっていたので今回もとても助かりました。
・たくさんの食料や物資をありがとうございました。ご寄付をくださった方々をはじめ、携わっている方すべての方に感謝申し上げます。コロナ禍やウクライナ情勢の影響で生活用品が高騰する中でご支援いただき本当に救われました。ひとり親ということで、こういったご支援に甘えさせていただいておりますが、いつか自分自身も誰かの力になれるように日々精進していきたいと思います。この度は誠にありがとうございました。