私たちの取り組む課題
日本の不登校は、令和4年度調査過去最高を更新し小中高359,623人(小:59人に1人、中:17人に1人、高:49人に1人)という状況にあります。
しかし、フリースクール等の学校外で学んだり相談したりできている小中学生の子どもは3.5%に過ぎません。
フリースクール等の学校外での学びを選ぶためには大きな3つのハードル・課題があると考えています。
1つめは、近くにフリースクールのような場がない
2つめは、フリースクールに通うための費用が高い
3つめは、不登校に対する社会の否定的眼差し
このようなハードルから、不登校になった子どもたちが学び、成長する権利が十分に保障されていない現状があります。
なぜこの課題に取り組むか
東京シューレは、不登校になった子どもたちが学び、成長する権利を保障し、拡大するために。
この3つのハードルを取り除きたいと活動しています。
1つめのハードルに対しては、フリースクールスタッフ養成とフリースクール創業支援プログラムの実施を通して、全国各地でフリースクールとその担い手が増えるよう取り組んでいます。他にも、家庭を中心に子どもが学び育つ「ホームエデュケーション」の考え方をもとに、通信物やインターネット等で在宅不登校の子どもとその家族をつなぎ支援するホームシューレ活動を展開しています。
2つめのハードルに対しては、東京シューレ奨学基金を創設し、生活保護・要保護家庭等を対象に支援を行っています。しかし、フリースクール運営に対する公的助成制度はありません。東京都や一部の自治体では、教育機会確保法により、家庭への通所経済支援がようやく始まりましたが、十分ではありません。
3つめのハードルに対しては、親の会による学び合いを毎月実施し、平日は相談窓口を設けて不登校に関する相談を受け付けています。また書籍・出版を通した啓発、学校・教育委員会との連携を通して不登校理解を啓発しています。
寄付金の使い道
東京シューレ奨学基金の原資として、一人でも多くの子どもが経済的理由に関わらずフリースクールで学べるようにします。
子どもたちの学ぶ環境・設備を維持改善し、スタッフ体制を充実させます。