私たちの取り組む課題
一般社団法人「自然の権利」基金は、は全国各地で起こっている自然破壊のために法律をつかって自然保護のために行動している人たちを支援しています。
各地で進む深刻な自然破壊により、私たちのまわりから草のにおいや磯の香り、小鳥のさえずりが消えたとき、私たちははたして、これらに替わる深いよろこびを見つけることができるでしょうか。
自然が自然のままであることのかけがえのなさを肌で感じることはないでしょうか。
メダカまでもが絶滅を心配されている今日、深刻な自然破壊を前に私たちは「自然にも生きる権利があれば・・・」と願うことも稀ではありません。
それは、人と自然との関係の中で生まれた、すぐれて人間的な感性です。
「大切なものが失われた」と自然が破壊されたときに私たちが受ける素朴で純粋な印象こそが「自然の権利」の原点です。
「自然の権利」は、自然とともに生きたいと願う人の権利でもあります。
自然破壊を阻止するための主な手段が、法律でたたかうことです。
そうした取り組みをしている方々に、情報提供、問題の情報発信、資金というかたちでサポートしています。
現在支援している運動は下記となります。
- 馬毛島の開発問題によるマゲシカ生息域の破壊
- 石垣島カンムリワシ「自然の権利」訴訟
- 奄美大島嘉徳浜「自然の権利」訴訟
- 第3次命の森やんばる訴訟
- 福井原発訴訟
- ラポロアイヌネイション訴訟
なぜこの課題に取り組むか
裁判は、法廷で誰もが対等に自然保護を議論し、様々な資料の突き合わせをすることのできる手段ですが、その半面、経費がかかります。
地方で起こっている問題では、都道府県庁への面談や県議会議員へのロビー活動のために移動するだけでも数万単位の交通費がかかります。
いざ裁判がはじまると、書類作成、原告たちや弁護士が裁判所へ通う交通費や、裁判官に実際に現地を見てもらう「現地検証」の費用もかなりかかります。
自然保護のための運動の規模が大きくなればに直接支援者を募り資金を獲得することもできますが、多くは初めての取り組みで、労力不足で資金を集める力がないケースが殆どです。
「自然の権利」基金は運動を大きくするための広報支援、訴状のための資金獲得の窓口として機能しています。
寄付金の使い道
みなさまからの会費や寄付が、自然を守る裁判のために訴状援助として使われます。
自然保護訴訟は、その自然に関わりを持つ人たちが原告となって訴えますが、思いを同じくする人々は少なくないはずです。
そこで、そのお気持ちを、資金援助という形で表していただければ嬉しいです。
支援者の皆様にはいち早く「基金通信」にて援助している裁判の情報をお届けしています。