私たちの取り組む課題
『奈良の農地が泣いている』
農地は私たちの命の源です。農地がなければ農作物を生産することができません。
また、美しく広がる田園風景は、私たちが人間らしく生きていくために必要な心の栄養剤です。
そして、わが国の古代文化発祥の地として栄えた奈良は、「大和青垣」と呼ばれる美しい山々に囲まれた大和平野をはじめ、早くから稲作農業が定着しました。
そんな農地ですが、農家が高齢化し後継者がいないため、使われないまま荒れ果ててしまうケースが、奈良県でも多く見られるようになってきています。 奈良の農地が泣いています。
サポセン(公益財団法人なら担い手・農地サポートセンター)では、そのような農地を地権者から借り受け、農業に取り組みたい耕作者に貸し付ける取組みを無料で行っています。
具体的には、農地の管理等にお困りの地権者からご相談があれば、農地の状態を確認した上で耕作希望者を探し、地権者と耕作者希望者のそれぞれの条件の摺り合わせ等を行い、契約書にまとめるのがサポセンの主な仕事です。また、マッチングした後も、地権者と耕作者の間に入り、様々なトラブルにも積極的にかかわり、アフターケアに努めています。
これからも、大切な農地を未来につなぐ活動に取り組んでいきます。
なぜこの課題に取り組むか
サポセンの職員13人は、法律やルールに基づき、それぞれが農地マッチングに携わる活動をしています。
しかし、法律で決められているのだから・・・・という義務感で仕事をしているのではありません。
私たちは、「奈良の農地を元気にしたい」という熱い想いの下、誇りを持って取り組んでいます。
自ら農地の管理が出来なくなったご高齢の方がサポセンを利用いただいた結果、若い農業者がその農地を耕作されている様子を見て、私たち職員に対し「本当にありがとう」とお礼をいただくことがあります。そんな気持ちが私たちの原動力になっています。
また、サポセンの活動については、年に2回、有識者の先生方に客観的な評価やご意見をいただき、それらを日々の活動に反映させ、より良い農地マッチングに繋げています。
寄付金の使い道
サポセンの活動資金は、基本的には国や出資団体である奈良県からの支援で賄っています。
しかし、職員人件費の一部や法人活動費については、国や県からの支援を受けることができないため、安定的な経営の下で農地マッチングが行えないことが切実な悩みです。
このため、皆さまからいただきましたご寄付は、奈良の農地を元気にするために必要な職員人件費や法人活動費などに使わせていただきます。
私たちの活動に関心を寄せていただき、ご寄付いただきますよう何卒よろしくお願いいたします。
〒634-0085 奈良県橿原市畝傍町53番地 公益財団法人 なら担い手・農地サポートセンター
電話 0744-21-5020 mailアドレス narakennougyoukousya@eos.ocn.ne.jp
担当 事務局長 田中利亨、業務課長 福永康