私たちの取り組む課題
山口県の約7割が中山間地域です。
この中山間地域には大勢のご高齢者がお住まいになっています。
特に、集落から離れた山中にお住いの方々にとって、一番大きな問題が買い物です。
日々の買い物にお困りの方々がこれほどまでに大勢おられるとは、私も、移住するまでは知りませんでした。
免許を返納された方、お身体が不自由な方にとっては死活問題です。
そういった方々の不便を取り除くことにより、最終的には、住みやすい中山間地域となり、移住者も増え、過疎化、高齢化問題の解決の糸口に繋がると思っています。
なぜこの課題に取り組むか
中山間地域には定期的にスーパー系、コンビニ系の移動販売車が巡回しています。しかし、これら移動販売車は、集落の決められた場所に車を停め、車の荷台を改造して商品陳列出来るようにしています。
しかし、決められた場所まで買い物に行けるのは、その近くの人達だけです。集落から離れた場所にお住いの方、お身体が不自由な方は、行きたくても行けないという現状があります。
そういった方々の買い物の方法は、月に何度か、遠方に住んでいる子供達にお願いしてまとめ買いをしてきてもらうか、タクシーで片道5000円程かけてスーパーへ行くしかありません。
また、一般の移動販売車の場合、前述の様に、スーパー系、コンビニ系のため、取扱い商品には制限があります。
そこで、私達は、「村のコンビニ フレンディー」と銘打って、以下の様な内容で移動販売車を巡回させています。
①お客様の玄関先までお邪魔して、お店を開く
②商品はコンテナに入れ、お客様のお宅に到着すると、車からコンテナを降ろして店開きをする
③私たちが取り扱っている商品以外で、お客様が欲しい商品、商品のブランドを事前にお聞きして、商品を一つからでも取り寄せてお持ちしています。
④車の荷台改造費は非常に高く、その分が商品代に跳ね返ります。そのため、私たちは無駄な改造は一切行わず、さらに、一円でも安く仕入れる事が出来るところを日々リサーチし、お客様に「移動販売だから高い」という常識を持ってもらわない様にしています。
こうする事で、
①買い物をする楽しみ
②適正価格での購入
③欲しいものが、欲しい時に手に入る
を実現しています。
特に、買い物をする楽しみはご高齢者にとっては非常に大切です。そして、お買い物をしながら会話を楽しんで頂く。
認知症予防にも繋がります。
不便を感じない中山間地域を実現する事で、移住者の誘致にも役立ち、結果的に、過疎化、高齢化問題の解決にもつながると考え、活動を続けています。
寄付金の使い道
寄付金の使い道ですが、
①現在、コンテナを直接置いているために、高さ的に低く、ご高齢の方々にご不便をおかけしておりますので、コンテナを置く折り畳み式の台の購入費にさせて頂きます。
②多様なニーズにお応えするために、商品数をさらに増やしていきたいと考えており、その商品購入代金の補填分に充てさせて頂きます。
③高騰を続けるガソリン代。この補填分に充てさせて頂きます。
④お客様のご要望で、生鮮食料品の数を増やしたいと考えおり、そのための車載用冷蔵冷凍設備の購入費にさせて頂きます。