事業の目的
楽々かあさんこと大場美鈴さんが描いたこの「僕の樹図」(出典:楽々かあさん公式HPから)にあるように、発達障がい(発達の凸凹)が我が子の全てではないことを親が知ることを手助けするため講演会や学習会、語りの会を開いています。発達障がいの子どもを持つ親が、初めて医療機関で診断名を聞かされた時は、とても辛いものがあります。障害、自閉症という言葉だけが頭の中を駆け巡ります。すぐに受け入れて立ち向かっていける親はいないと思います。受け入れられず、何とか普通にならないか模索の日々が始まります。子どもはわざとやろうとしないのではなくて、言われていることが理解できないもしくは、ワーキングメモリが低いため、言葉だけの指示は覚えられなくてできないということがわからないため、親子で毎日ストレスを抱えていきます。
そこで私たちの会では、3つの事業、語りの会、学習会(啓発活動)、でこぼこの会を開催しています。まずは保護者の方たちに、普通にする、みなんと同じようにできるようにするためではなく、我が子に合ったやり方を見つけること、時には諦めたり、違う方法を見つけたり、苦手さがあってもいいんだよって言えるように親子でストレスを溜め込まないことが目的です。親以外の先生たちや放課後等デイサービスなど福祉に携わる方たちにも広く知ってもらうための啓発活動も行っています。高校生以上の当事者の集まりも開設。親には言えない悩みや思いを話します。
これまでの活動
◎語りの会
保護者が集まって日頃の悩みや思いを語ります。6年間で30回以上開催してきました。今年度も毎月開催しています。
◎学習会&講演会
掲載したチラシは一部ですが、教育、福祉、年金、ペアトレ、アンガーマネジメントなど様々な学習会を開催しています。啓発活動として映画上映を行い、共生とは何か、何ができるのかを考えるきっかけになりました。
◎でこぼこの会
高校生以上の当事者の集まりです。第1回をかわきりに不定期ながら今までに8回以上開催しています。今後も継続していきます。
これまでの事業成果
◎語りの会
毎回5名から15名位の会員や新規の保護者の方たちが参加しています。毎回、この時は皆さんどうしましたか?今こんなんことで困っています、先生にどう伝えればいいのかなど様々な悩みを話します。先輩保護者さんたちが、経験談をはなして、一人だけの悩みじゃないことをお伝えすることで、家でも学校でも孤立しがちな保護者さんたちが、一人じゃないとわかり、少し先が見えるだけでも今の困難を乗り越えていける元気を得てきました。
◎学習会&講演会
会員だけではなく、子どもたちに関わる全ての人向けに開催しています。そうだったのか、こうすればよかったのか、など親も先生たちも気が付かないことを気づかせてくれます。
◎でこぼこの会
何度か集まっているうちに、悩みの他に自分の好きなこと、得意なことなども話せて、学校、家以外の第3の安心して自分を出せる居場所になりました。