私たちの取り組む課題
少子高齢化と若者流出の上海府地区活性化に向けた取り組み
「しゃんはいふ」と読まれがちな新潟県村上市上海府(かみかいふ)地区でも少子高齢化の進行や若年層の地域外への流出、空き家の増加が課題となっています。
そうした中で地区の人と地区外の人が楽しく交流できる場所、空間を作り出し、地域から失われつつある活気を取り戻したい。
一人ひとりの行動はささいなものでも、小さなきっかけから生まれた地域への想いを周囲へと波及させ、そこに暮らす住人全体が地域を誇らしく思えるようなまちを作っていくことが目標です。
地域外の人や出身者に訪れたい、帰りたいと愛着を持ってもらえる地域に
これまでの上海府地区では、地域外の人に目を向けることはあまりありませんでした。どちらかというと閉鎖的な地域だったと思います。
村上市内でも少子高齢化の先を行く上海府地域において、地域の存続のために外側に目を向けた取り組みは、もっと早く考えるべき課題でした。
様々な人と地域との関わりを深める為に、積極的に内外との交流の機会を持ち継続的な関係を作っていくことが必要と考えています。
これまで取り組んだ事業
まちあるき&フォトブック作成
https://syncable.biz/associate/ore-ome/businesses/526
空き家を活用した交流拠点整備
https://syncable.biz/associate/ore-ome/businesses/527
座談会の開催
https://syncable.biz/associate/ore-ome/businesses/528
HP、facebook、Instagramによる情報発信等
- オレモオメモホームページ https://oreome.net/
- facebookページ https://www.facebook.com/oremo.omemo/
- Instagram https://www.instagram.com/oremo.omemo/
ホームページなどを見て協力を申し出てくれた人、出身の同級生に広報してくれた人、応援メッセージをくれた人などがおり、地域や活動への関心が広がっています。
今後の活動予定
- まち歩き、空き家整備の継続
- 地域課題解決への取り組み
- 多様な参加方法の確立
グループとしての課題
- 単発のイベント参加から継続的な関わりへとつなげていきたい
- 活動資金の確保
なぜこの課題に取り組むか
高齢化著しい上海府地区
◯人口:1,029人 ◯450世帯 ◯高齢化率:57.6%(平成31年4月1日現在)
とても厳しい現実だと思います。
地区を歩くと見かけるのはお年寄りばかりです。年配の方が元気なのは喜ばしいことですが、これまで地域を支えてきた60代、70代の方のパワーが減少しています。
区の役員、町づくり推進委員会、消防団、交通安全協会、青少年健全育成会、学校関係の役員など人口の割に割り当てられた役目が多く、兼任もあり会議の出席なども大きな負担となっています。
20年後、30年後の地域を考え、さらに人口が縮小した時に地域として成り立っていないことは想像に難くありません。
忘れられた価値を示し活性化につなぐ
人口の減少に伴って、後継ぎの居ない家は空き家となります。これまで以上に耕作放棄地は増し、田畑は荒れ地へと変わっていきます。今まで地区の共同作業として行ってきた道路周辺の整備、農地や水路の整備、海岸清掃、歴史ある寺社の維持など全てが困難になってきます。
これらの課題に対して、行えば一挙に解決できるような手段は無いでしょう。だからと言って、上海府で暮らし、上海府に関わっていく事を選んだ数少ない私たちまでが現状を諦めてしまったら、未来に残せるものは何もありません。
果たして田舎とは、現代人にとって意味の無い不要の場所なのでしょうか。
汚れた空気と水を浄化する自然豊かな森。命の元となる恵みを与える大地。荒々しくも優しい海。長い伝統とそれを一途に受け継いできた人々。
現代人がそれらを忘れかけているなら価値を示して行くこと、触れる機会を作り出して地域の誇りを取り戻し、活性化につなげていくことが、今この時代ここに暮らし関わっている私達の役目と考えています。
寄付金の使い道
まち歩きイベントの継続のため
過去に大月地区、吉浦地区でのまち歩きとフォトブックの製作を行いました。
2回目となる大月開催では地区外からの参加者も増え、手応えのあるイベントとなりました。
上海府には全部で8つの地区があり、残り6つの地区でのまち歩きとフォトブックの製作を行いたいと思っています。
フォトブックの製作はクオリティの高いデザインと製本で他との差別化を図り、参加者や配布先にとても好評です。
交流施設AGハウスの修繕と整備
野潟地区の空き家オーナーと協力しあい、空き家の活用と交流施設としての整備を行っています。
交流施設としての整備が整えば、様々な体験型イベントの拠点として利用が期待されます。
交流施設AGハウス https://ag-house.oreome.net/