私たちの取り組む課題
(1)【子ども・保護者の居場所(=My Place)を提供】
①全ての子どもにとっての居場所でありたい
・代表が小学校教員時代に、様々な理由から学校に行きづらくなったり、悩み苦しんだりする子を見てき ました。
・子どもにとってとにかくしんどくても辛くても学校に通うことだけが正解ではなく、自分らしく生きる力や自ら学ぶ力を身 につけることが重要です。
・自分らしく生きられる子どもたちを応援する場として、2020年家庭学習応援施設My Placeの運営を始め、2021年2月にNPO法人として法人化しました。
②保護者にとっての居場所でもありたい
・教育は全て学校に任せるものではなく、地域社会で子どもの成長を支えていくのが理想です。
・教育の選択肢の一つとしてMy Placeがあり、子どもとその家族、学校の先生が明るく楽しく教育に向き合えるようサポートをしていきます。
・保護者の子育てに関する悩みや学校では対応しきれない問題などについて、元教員の経験も踏まえて随時アドバイスを行います。
(2) 【個に寄り添った支援】
①自分らしく生きること
・生きていく上でペーパーテスト中心の勉強と同じくらい大事なもの(=非認知能力)があると考え ています。
・その能力というのは、単なる暗記ではなく、子どもが自分自身で様々な行動を選択していくことの積み重ねで育まれるものです。
・My Placeでは、子どもに合った学び方や内容や自由な環境を提供することで、自分らしく生きることをサポートします。
②多様な価値観を認め合うこと
・多様性を認め合える社会、分断のない社会を願っています。
・学校では基本的に学年で輪切りにされており、接する先生も限られているのが現状です。
・My Placeでは、年齢も育ちも考えも全く違う人たちが関わることで、多様な価値観を認め合える素地を作ることをサポートします。
なぜこの課題に取り組むか
「学ぶことは楽しいと感じることのできる子どもたち」をもっともっと社会に増やしたいからです。
理事長である池田は、本法人所在地の兵庫県西宮市で小学校の教諭を7年半務め、学校現場がどういう所かを熟知しています。
教員が新しいことにチャレンジしようと思っても「何かあったらどうするのだ!」という声に振り回され、前例を踏襲するだけでは「学校は何もしてくれない!」という不満が噴出します。この様に公教育には硬直的な側面が存在し、十分に個に寄り添った学びの提供ができていません。
一方で、今この瞬間の子どもたちが「子ども」であってくれる日は長くはなく、学びの楽しさを実感できないまま学校生活を終えてしまう子どもが多いと痛感しています。
本法人では体系的な不登校支援、個別の学習支援、特別支援的な教育を行うことで、個に寄り添った適切な学びを提供し、子どもたちの成長を支援していきます。
以下、利用者から寄せられた声の一部を掲載します。
▶現在My Placeを利用している子どもや保護者も以前は以下のような悩みを抱えていました。
・利用者生徒「同級生達が中学校に入ってから急に内申点を気にして委員会活動や生徒会に入る姿を見て、自分らしく生きる意味に悩み居場所が無くなった。」
・保護者Aさん「もともとは明るい子だったが、先生が怖くて不登校になった。 学校に無理にでも行かせた方がいいのか判断がつかずとても辛かった。」
・保護者Bさん「子育てについて相談する人がおらず、子どもは学校行くべきという固定観念を押し付けていた。」
▶このような方たちがMy Placeを利用することで以下のような声が聞かれるようになりました。
・利用者生徒「My Placeは遊べる・勉強ができる・友達もできる・自然も多く自分らしく居られる居心地の良い場所。悩みがあっても池田さんに相談が出来て楽になった。学校に行っていない不安がなくなり、自分に自信が持てるようになった。」
・保護者Aさん「代表が不登校への理解があることに安心しMy Placeの利用をはじめた。個人をきちんと見て指導してもらえており安心している。今は子どもが楽しそうに過ごしており、帰宅後にMy Placeでの話が尽きない。また、本人の意志を尊重し成長を見守ってくれることに感謝している。」
・保護者Bさん「My Placeは親が何をするべきかを相談できる場所。池田さんの存在で親の精神的な負担が軽減された。学校に入ることが当たり前という固定観念を変えられて、子どもが自分らしく成長できる生き方を今までの常識とは違う目線で教えてもらえた。」
《まとめ》
このように既存の学校教育システムに合わないという理由だけで『学ぶこと』を諦めていた子どもや保護者が、My Placeの利用によって前向きな一歩を踏み出すことができました。
しかし、同じような悩みを抱える子供は多く学ぶ機会が奪われているのが現状です。
私たちは、少しでもこのような子どもや保護者に寄り添った居場所を提供し、その子にあった学びを提供することで、より良い『子育て』や『教育』の環境を充実させる活動を続けていきます。
寄付金の使い道
集まった寄付金は・・・
①3,000円・・・ボードゲーム1式
※子どもが考え・表現する力を育みます
新しいルールを知ったり、相手と一緒に楽しむためのマナーを身に付けることで社会を生きる上で大切なソーシャルスキルが身に付きます
人と繋がる本当の楽しさを知り、社会に出ることへの意欲を育みます
②10,000円・・・書籍の購入
※子どもの興味を幅広くカバーするために本に囲まれる生活は役立ちます
コミュニケーションのきっかけとしても役立てています
③30,000円・・・外部講師による講座開催
※多種多様な大人に出会うことで子どもたちは大きく成長します
机上の学習はインターネットがあればいくらでも進みますが、子どもにもわかりやすく、学びのきっかけ作りに役立てます