事業の目的
住む家が無い。働く場所が無い。
私たちNPO法人スマイルリングは、保護者の都合で児童養護施設で育った青年、少年院出院後に実家などに頼ることが出来ない青年など、自立するのに困難を抱えた若者たちを支援しています。
『社会的養護や少年院出身の若者達には頼れる“実家”がありません。彼らはスマイルリングホームを安心の港とし、実家のように頼り、集ってきます』
社会に出たものの、職場が合わなくて住む場所と仕事を両方失ってしまったり、発達障害やグレーゾーンなどの特性があったり、実家があっても親との関係が悪いなど、青年たちがつまづく原因は様々ですが、相談したり頼ることの出来る大人がいない為、多くの若者がホームレス状態になってスマイルリングに連絡が来ます。私たちは、全国からそんな青年達をシェアハウス『スマイルリングホーム』へ受け入れ、居住、就労支援を行っています。
これまでの活動
若者たちの支援のために、シェアハウスでの運営だけではなく、様々な活動をしています。
【 就労サポート 】
就職先を探している青年と、企業との架け橋になるサポートです。彼らの特性や背景などを理解して下さる企業とのマッチングをし、就労後の相談に乗ったり、フォローを行います。
【 思い出づくりサポート 】
成人式などの晴れの日に、『振袖や羽織袴を着て記念写真を撮る』ことを、経済的な理由などから諦めてしまう青年達がいます。そこで、各地域の「スマイルリング応援団」の皆さんと連携し、青年達に一生に一度の「思い出づくり」のサポートを行っています。
【 相談サポート 】
面談の他、電話やLINE、SNSなどを通し、全国から寄せられる様々な相談に乗っています。LINE相談窓口を設置するなど、孤独な声に耳を傾け、一緒に悩んだり考えたりしながら、伴走していきます。
これまでの事業成果
若者が自立生活を送るには厳しい社会状況の中にあって、親などの保護者に頼ることができない社会的養護出身の青年や、少年院出院後に受け入れ先の無い青年が、「自立しても幸福な人生の一歩を踏み出す事が出来る事」を目的に、社会で孤立せず、居住、就労、日常生活を送る為の知恵を身につけ、地域のコミュニティへ繋いでいます。
新しい青年たちと繋がり、また何年もの付き合いをしている青年達にも悩みが多様化する中で生活改善を目指し伴走支援しています。
活動内容をSNSや対面で発信すると、地域や全国の協力ネットワークが生まれています。
事業の必要経費
『シェアハウスの運営』
昨今の物価高や光熱費の上昇、ただでさえ苦しい青年達の生活が苦しくなっていて、どんなに切り詰めていても生活するのは大変です。家賃、光熱費、日用品費、通信費、食費、スタッフ人件費など、年間1000万円ほどの運営費が必要です。
『青年のリスタート』
着の身着のままの状態でスマイルリングに辿り着く青年達がいます。歯ブラシ、寝具などの日用品や、衣服、下着や靴下、靴や作業服、理容代など、日常生活や就職活動する為の準備が必要です。50,000円で、青年1人の社会でのリスタートの準備が出来ます。
『食糧支援』
直接、若者達を見守り、繋がり続けるコミュニケーションとなり、彼らを孤立から防ぎます。毎月5,000円で、段ボール一箱分の食料を一人の青年に届けることが出来ます。