私たちの取り組む課題
1.「ノーモア・ヒバクシャ記憶遺産平和資料センター」の設立をめざしています。
2.その設立に向けて以下の活動を推進します。
① 広島・長崎に投下された原爆による被害の全体像の研究・保存をめざし、被害の実相、原爆体験、被爆者のたたかいを未来へ伝えるため、資料・データの集約、収集、整理に取り組んでいます。
② そのために、既にさまざまな分野、機関で記録・収集・整理されている資料の現状を把握し、相互の協力、ネットワークをつくる努力をします。
③ とりわけ、日本被団協をはじめとする被爆者運動関連の記録や資料・データの収集・整理に取り組みます。
④ 被爆者または遺族のもとに保存されている資料類の発掘に努め、その散逸を防ぎます。
⑤ 保存資料が劣化する前に可能な部分からデジタル化し、デジタル・アーカイブスとして公開します。
⑥ 国連原爆展や、保存資料による研究成果などをオンライン・ミュージアムとして公開します。
⑦ 各地で被爆証言を聞き取り、ネット上で公開する全国証言マップに掲載する未来につなぐ被爆の記憶プロジェクトを推進します。
⑧ 資料センターの目的や意義に共感する若い人びとに、活動への積極的な参加を求めるとともに、平和教育や平和活動に情報・資料を提供します。
⑨資料センターの目的に賛同する人びとを広く国の内外に募り、物心両面にわたる協力体制の確立をはかります。
なぜこの課題に取り組むか
広島・長崎に原子爆弾が投下されて79年、この人類史上未曽有の核兵器使用が人間に何をもたらしたのか。原爆被爆者をはじめ多くの人びとが被害の実相の究明・普及のために長年にわたって努力を積み重ねてきました。しかし、それら膨大な資料・データの多くは、未だ集約・整理されないまま残されているのが実情です。日本被団協がノーベル平和賞を受賞し、「核兵器のない世界」をめざす国際世論が新たな高まりを示している今、人類の宝物ともいうべきその史料を未来に残す遺産として継承し、普及・活用していくことは、私たち、被爆者とともに今を生きる人間の、歴史に対する責務といえるでしょう。
寄付金の使い道
上記の「課題」を実施、実現するために使用します。