私たちの取り組む課題
引退競走馬と乗馬の関係性
日本の乗用馬頭数は約15,000 頭(登録頭数)となっています。そして、乗用馬のなんと65%にあたる約10,000頭は元競走馬です。
しかしながら、競走馬としてサラブレッドは毎年約7,000頭が生産されるため、引退後の受入先がまだまだ不足しています。大切なことはサラブレッドの寿命は25歳から30歳であると言うことです。引退後の受入先数が不十分なため、引退後に行方が分からなくなるサラブレッドも少なくありません。これは、日本の乗馬人口がまだまだ少なく、引退馬の需要が少ないことが大きな要因だと考えられます。
私たちは、もっと乗馬を身近なものにしてより多くの方に馬と関わっていただくことで引退競走馬の持続的な未来を切り拓けると信じています。
なぜこの課題に取り組むか
持続可能な引退競走馬のセカンドキャリア
例えば5歳で競馬を引退したとして、残りの25年間、一体何をするのか。誰かの役に立ち、かわいがられながら、それぞれの馬が充実した人生を送って欲しいという想いは恐らく全ての人の共通認識だと思います。
一方で、この『役に立つ』というのが最も難しい問題であり重要だと考えています。馬の飼育管理には犬や猫以上にかなりの金銭的負担、労力の負担を要します。そのため、一時的に保護することはできたとしても継続的にその馬を管理するのはとても大変なことです。
持続可能な目標を達成するためにはその馬に次の仕事を与えること、すなわち乗用馬としてのセカンドキャリアの場所をつくることが最も重要だと考えています。
寄付金の使い道
(1) 乗馬普及活動
私たちは乗馬の普及活動として乗馬のフリーマガジン『馬旅』を発行しています。『馬旅』は春夏秋冬の年4回発行し、皆様に乗馬の魅力を伝えると共に乗馬愛好家の定着、体験乗馬参加者の推進活動をおこなっています。持続可能な引退競走馬の未来を切り拓くため、大切に活用させていただきます。
(2) 引退馬支援活動
私たちは引退馬の支援活動を行っています。現在、日本乗馬普及協会では競走能力がなかったために競走馬になることができなかったサラブレッドのゲヴュルツ、アイルランド生まれで日本で競走馬として走った引退競走馬サトノグリアンを支援しています。社会に対し明るい話題を提供することで引退馬への理解と活用を促します。