私たちの取り組む課題
気候変動や生物多様性の危機、プラスチック汚染など、地球は今3つの危機に瀕しています。これらは世代を超えて影響する大きな問題です。
にもかかわらず、「環境問題は特別な人がやること」という空気が、まだ社会には強く残っており、環境問題に関心がある人でも「何をしたら良いかわからない」と具体的な行動の一歩を踏み出せない現状です。これにより、次の3つの課題があるとNLJでは考えています。
環境問題に「関心はあるけれど、どう行動したらいいかわからない」
知識と行動の間にある大きなギャップ
「問題は知っている。でも、自分に何ができるのかわからない」という声が多くあります。「何かしたいけど自分には何もできない」という無力感がさらに環境問題への行動に対するモチベーションを下げてしまうことも珍しくありません。
一人では形にするのが難しく、動き出せても続けにくい
環境問題に対して行動をしたい、アイディアを形にしたい、という方も多くいます。その一方で、どのように形にしたら良いかわからない、躓いたときに誰に相談すれば良いのかわからない、と行動を始めても、仲間や仕組みがなければ続けることは簡単ではありません。環境活動を「特別な人だけのもの」ではなく、「誰もが一緒に取り組めるもの」にする必要があります。
国際的な情報や場へのアクセスの難しさ、行動への発展
専門用語なども多く、国際的な情報へのアクセスは容易ではありません。そのため、関心と具体的な行動が結びつきにくい状況があります。海外の事例や国際会議での議論に触れると、「このままでいいのだろうか」と多くの人が意識を変えます。けれど、そうした機会が少なく、日本の市民や若者が国際的な動きとつながりにくい現状があります。国際的な場に触れることが意識の転換点となることも多く、「日本と海外をつなぐ」ことを通して、自分にできることを見つけるためのサポートが必要だと考えています。
NLJの特徴:課題に横断的に取り組む
これらの課題はひとつひとつ独立しているのではなく、互いにつながり合っています。
そこでNLJは、課題ごとに分断して解決するのではなく、「知識 → 行動」「個人 → 仲間」「日本 → 国際」を横断的につなげる仕組みをつくることを大切にしています。
私たちが進める事業
これらの事業は、それぞれが課題1〜3すべてに横断的にアプローチするように設計されています。
参加型メディア Compass(準備中)
国際会議や海外の事例を紹介し、それらをきっかけに、自分ができる・やりたい行動について考えるワークショップへの発展やその様子の発信、日本各地で環境活動に取り組む人からの投稿、ユースによるインタビュー記事の掲載など、「情報を受け取って終わり」ではなく、「一緒に考え、行動する場」をつくり出すための双方向型のメディア運営を現在準備中。
Green Future Makers
すでにアイディアを持ち行動に能動的なユースが、ワークショップを自分のアクションプランをつくり、国際会議や国内のイベントなどで発表するプログラム。
知識を行動に変え、自分のアイディアを広く共有する経験や、国内外の様々なステークホルダーとのネットワークを構築する場を提供します。
NLJ Boot Camp(構想中)
「何かしたいけれど、まだ自分のテーマが見つかっていない」ユース向けの3ヶ月の研修プログラム。
講義や、インタビュー・イベントの実践を通して、仲間と学び合いながら一歩を踏み出します。
会員制度とコーチング(構想中)
活動を続けたい人に伴走する仕組みを整え、仲間と一緒に成長できる環境をつくります。
なぜこの課題に取り組むか
気候変動や生物多様性の危機、環境汚染は、世界中で日々深刻さを増しています。
それでも「問題を知っている」だけでは行動につながらず、社会の変化は遅れています。
代表理事の矢動丸は、国際会議や海外の仲間と出会ったことで「このままで良いのだろうか」と強く考え、行動に移すきっかけを得ました。
同じように、誰かが新しい視点や仲間を得ることで意識が変わり、行動が始まります。
だからこそNLJは、環境問題を「ともに考え、つながり、行動する」ための場をつくり、新たな環境アクションのかたちを模索することをミッションに掲げています。
支援金の使い道
- 参加型メディア「Compass」の運営
- ユース向けプログラム(Green Future Makers、NLJ Boot Campなど)の実施費用
- 国際会議、海外の現場への旅費や参加費
- 会員制度やコーチング体制の整備
- 運営基盤の整備(事務費、人件費など)
皆さまからのご支援は、環境問題や情報を「知っている」だけにとどまらず、 「行動する」ための仕組みづくりに大切に使わせていただきます。