私たちの取り組む課題
現在家庭や地域の在り方が大きく変わってきています。ひとり親家庭が増えてきたり、共働きの家庭が増えてきたり、地域で行う活動が減って地域の人々どうしの関わりが希薄になってしまっていたり…。こうした変化は子どもの成長にも大きな影響を与えています。「共働きで両親が忙しいために、親子が触れ合う時間が少なくなっている。」「経済的に厳しい状況にあるため、子どもにおいしいごはんを食べさせることができない。」「地域の人との結びつきがなく、身近に相談できる人やアドバイスをくれる人がいない。」などの悩みを抱えている親がたくさんいます。
そこで私たちはおひさま食堂の運営を通して、大学生という立場を生かして地域の子どもたちと触れ合い、安くておいしいごはん、楽しい工作、地域の方々どうしの交流の場を提供することで、この問題の解決に取り組んでいます。
なぜこの課題に取り組むか
私達大学生は地域の人たちに見守ってもらいながら日々さまざまな分野について学んでいます。学んだことを学ぶだけにとどめず、実際に動くことで地域の人たちの役にたてるのではないかと考えたからです。
また、私達大学生は「親」と「子供」の中間にあたる存在なのでどちらにも寄り添うことができるのではないかと考え、こども食堂という形を取らせていただきました。
地域の人たちとの結びつきがない理由としては、結びつく「場」がないことがあげられます。昔は農作業や地域清掃など「結」というしくみで地域の人同士の関りがありましたが、近年ではなかなかそういった機会もありません。
「地域交流」という目的のもと、こども食堂を運営することで地域の人達同士が交流できる「場」を提供できればと考えています。
寄付金の使い道
現在、奈良女おひさま食堂は助成金により運営を行っているため、活動頻度、活動内容に限りが出てきてしまっています。そのため、寄付金を利用して、食堂の運営をさらに拡大していきたいと考えています。初期の段階ではほんの数人のお客様にしかきていただくことのできていなかったおひさま食堂でしたが、最近ではより多くの方に食堂に来てもらえるようになり、毎回の食事、工作を楽しみにしてくださっています。寄付金を利用して活動頻度を増やしたり、もっと楽しい工作、またイベントも行ったりすることで、地域の居場所づくりにも貢献できるようになりたいと考えています。