
事業の目的



レトロリペア倶楽部は、「妄想会議」から生まれた部活動で、まちづくりを「ジブンゴト」として関わるきっかけをつくる場です。
ただ修理をするだけでなく、まちの風景や文化を未来につなぐものづくりを通じて、まちの魅力を再発見し、新たなストーリーをつくる活動を続けています。
1. まちに眠るレトロアイテムの再生
壊れてしまった古時計やサトちゃん人形など、地域に残るレトロなアイテムを修理・再生し、次の持ち主へつなげていきます。これにより、まちの記憶や愛着のあるものを未来へ残す活動を推進します。
2. DIYを通じた学びとスキル向上
修理のプロセスをメンバーで楽しみながら、DIYの技術を学び、実践し、スキルを磨く場として機能します。初心者でも挑戦できる環境を整え、修理の楽しさや達成感を共有します。
3. まちづくりのプレイヤーを増やす
DIYをきっかけに、まちに関わる仲間を増やし、つながりを生むことが目的です。拠点である旧奥村診療所(家守舎)を中心に、商店街や地域との関係を深め、まちづくりの担い手を育てることを目指しています。
これまでの活動



古時計修理ワークショップ
初回の活動では、譲り受けた壊れた古時計を修理・再生しました。
壊れていた時計が生まれ変わる様子を、参加者同士で共有しながら作業することで、「直す楽しさ」や「モノへの愛着」を再認識する機会となりました。
▶ 錆びて固まったネジと格闘しながら分解・清掃
▶ 振り子時計のムーブメントを交換し、再び時を刻む時計として復活
▶ 外れた木部パーツの補修やガラスの取り付けを実施
商店街のサトちゃんリペア
商店街にあるフットクロス三思堂さんのシンボルである「サトちゃん」の頭部が破損。これをレトロリペア倶楽部が修復しました。
長年親しまれてきたサトちゃんが再び商店街に戻り、お店のシンボルとしての役割を取り戻しました。
▶ 瞬間接着剤とパテで接合し、紙やすりで表面を整える
▶ スプレー塗料で着色し、元の鮮やかなオレンジ色を再現
これまでの事業成果



1. 商店街の「レトロ」を未来につなぐ新たな試み
・昔ながらのアイテムに新しい意味を与え、再び地域に活かすことで、商店街ならではの「レトロ」の価値を再発見。
・商店街の歴史を感じる象徴であるサトちゃんを修理・再生し、まちのシンボルを守る取り組みを行いました。
2. 参加者がDIY技術を習得し、ものづくりの楽しさを実感
・修理を通じて、ネジの錆取りやパーツ交換、塗装技術などの実践的なDIYスキルを身につけることができました。
・ワークショップ形式の活動を通じて、初心者でも気軽に参加できる学びの場を提供し、DIYを始めるきっかけになっています。
3. 商店街とのつながりが深まり、地域との関係性が強化
・商店街のサトちゃんリペアをきっかけに、商店主との交流が深まり、地域に根ざした活動として認知が広がりました。
・商店街の店舗と協力し、壊れたものを直しながら、まちの景観やシンボルを守る活動ができました。
4. まちづくりに主体的に関わるプレイヤーの増加
・参加者が「やってみたい」と思えるDIY活動を通じて、まちに関わるきっかけをつくり、継続的に関わる仲間が増えてきました。
事業の必要経費



1. 修理・DIYのための資材・工具費
・修理用工具(ドライバー、ペンチ、ハンダごて、精密工具など)
・交換・補修部品(時計ムーブメント、ガラスパーツ、木部補修材など)
・塗装・仕上げ用品(パテ、サンドペーパー、スプレー塗料、ニスなど)
・作業スペースの整備・改修費
2. ワークショップ開催費
・材料費(修理用の古時計やレトロアイテムの仕入れ)
・広報・集客費(チラシ制作、SNS広告、ポスター印刷)
3. 技術習得・専門家招聘費
・専門家招集時の謝礼
・外部研修・視察費(レストア工房や修理職人の訪問・交流)