私たちの取り組む課題
昨年10月に出された文部科学省の通達に、『不登校児童生徒への支援は,
「学校に登校する」という結果のみを目標にするのではなく,
児童生徒が自らの進路を主体的に捉えて,社会的に自立することを目指す必要があること。
また,児童生徒によっては,不登校の時期が休養や自分を見つめ直す等の積極的な意味を
持つことがある一方で,学業の遅れや進路選択上の不利益や社会的自立へのリスクが
存在することに留意すること。」とあります。
不登校に対する国の考え方は大きく変わってきている一方で、不登校児童生徒を取り巻く社会は、
依然として「学校は行くべきだ」という通念に支配されています。
そんな中、不登校の当事者の児童生徒はもちろん、その保護者の皆さんも、
安心していられる居場所を見つけるのに大変苦労しています。
私たちは、そんな親子の安心できる居場所づくりを行っています。
また、学校教育という枠にとらわれず、子どもたちが本来持つ健やかさを信じ、
「森」「お寺」「いろいろな大人」という環境においてそれぞれの子供達が
”育つように育つ”のを愛情を持って見守ってゆきます。
また保護者の皆さんにとっては、子育てに対する「解答」よりも、
悩みや葛藤を打ち明け、ともに歩む仲間が必要です。
そんな仲間が出会う場所となることをを願っています。
なぜこの課題に取り組むか
全国に16万人いると言われる不登校児童生徒。その子どもたちには行き場所がありません。
またそんな不登校児童生徒を抱える保護者の多くは、どこに相談していいかもわからず、
孤独に悩んでいます。特に地方の農村部では、フリースクールなどの選択肢も少ない上に、
不登校(休学)に対する理解も乏しく、家庭、学校、社会、と
どこにおいてもつらい思いをしています。
不登校は、決して「間違い」でも「失敗」でもありません。
子どもたちには、安心して寛げる場所、
そして自分の好きなことを好きなだけする時間、
年齢やバックグラウンドが違ったいろいろな人との関わりが
とても大切です。
いわば子どもたち(と保護者)の、”サードプレイス”としての居場所を
育てていきたいと願っています。
寄付金の使い道
頂いた寄付金は、以下のような活動の運営資金全般に充てさせていただきます。
・子ども食堂の食材費
・オーガニックガーデンの活動費
・ボランティアスタッフの交通費
・洗濯機、冷蔵庫などの必要な物品購入
・グッズの制作費
など
子どもたちと保護者みんなが安心して笑って過ごせるような場作りを
支援応援してくれるみなさんとともに実現してゆきます。