私たちの取り組む課題
小さな公園、大きな公園、家の近くの公園、子どもたちはいろんな公園で遊びます。しかし、障がいのある子どもにとって現状の公園は遊びにくい、もしくは遊べないものになっています。例えば、車いすなどでは、そもそも公園には入れなかったり、身体の不自由な子どもが遊べる遊具がなかったりします。そして、障がいのある子どもだけではなく、いわゆる健常の子どもにとっても、現状の公園での遊びの選択肢が減っている気がします。危険だからと言って、禁止、排除では公園からどんどん子どもたちが離れて行ってしまいます。子どもたちにとって「公園」は楽しみながらいろんな体験をして、たくさんのことを吸収できる場所です。みんなが楽しめて、いろんな人が集まってくる「インクルーシブ公園」の設立を目指して活動しています。
なぜこの課題に取り組むか
私たちは、障がいのある子を含めた子育てをしています。障がいのタイプは様々ですが、子どもたちはみんな同じ療育園（障がいのある子どもが通う通園施設）に通っていました。この園では、年少・年中を小さなグループで過ごし、一人ひとりの個性を大事にしながら療育を受けます。そして年長になると、併設している保育園のいわゆる健常の子どもたちと毎日一緒に過ごします。障がいがあってもなくても同じ空間にいて、それぞれに必要な支援を受けながら、みんな同じ経験を積み重ねていきます。この「インクルーシブな環境」を体感した事が、活動の大きなきっかけになっています。そしてこの環境の素晴らしさを、もっとたくさんの人に知ってもらいたいと思いました。公園はもちろん、学校などたくさんの場所に「インクルーシブな環境」が広がることが理想です。
インクルーシブな環境ならば幼い頃から多様な人との関わりがある事で、お互いの違いを自然に受け入れて、認め合えるみんなに優しい社会になると思います。
寄付金の使い道
皆さまからいただいたご寄付は、インクルーシブなアソビのイベントなどの活動の為に大切に使わせていただきます。
インクルーシブ公園はできたらゴールではなく、そこでいろんな関わりがうまれていくことがスタートだと思っています。
ただ、公園そのもを作る道のりは簡単ではありません。時間もかかります。それまでただ待っているのではなく、自分たちでもできるみんなで遊べる機会を作っていこうと思います。
例えば、手を使うことが難しかったり、口で吹いてしゃぼん玉を作ることが難しい人でも使えるアソビのアイテム【Nintendo Switch の Joy-Con で操作できる ダイソーのしゃぼん玉機『Shabon』】をたくさんの方のご協力により作ることができました。
こういった「インクルーシブ」なアソビのアイテムや、それを使って遊ぶイベントなどをやっていきたいと思っています。
どうぞよろしくお願い致します。
