私たちの取り組む課題
「ロールモデルの不足」
奄美群島には、大学がありません。そのため、ほとんどの子供たちが、18歳で島を出てしまいます。
最近では、中学や高校から、島を出るケースも増えてきました。
島を出たセンパイたちは、そのまま島外での生活を選ぶ方が多いです。
そのため、下の世代にとってロールモデルとなる、少し先を行くセンパイとの交流の機会が少ないのです。
「リアルな体験機会の不足」
奄美群島は、離島がゆえに、体験の機会が多くありません。
都会のような充実した設備や人材も少なく、「何かやってみたい!」と思っても、出来る場所が限られています。
更に、島外に行こうと思っても、莫大な渡航費がかかることも、大きなハードルとなっています。
なぜこの課題に取り組むか
私は、奄美で生まれ18歳で上京し、今でも島外で生活を送っています。
社会人生活にも慣れ、帰省していたある日、大自然の海を目の前にし、私はある2つのことを想いだしていました。
「学生時代のこと」
中学生の時、バスケットボール部に所属し、沢山の人との出会い、刺激がありましたが、
保護者でも先生でもない大人である、ナナメに関わりがもてる、そんな存在が「コーチ」でした。
コーチからは、実技指導だけでなく、約束を守ることの大切さ、自分や人との向きあい方、時間・人生の捉え方を教わりました。
当時は、難しい話も多かったように思いますが、気づけば、今の自身の思考の柱になっていたりします。
人格形成がなされる多感な時期に、多様な価値観との出会いや憧れの大人(センパイ)との関わりは、財産だったように思います。
もうひとつは、人生ではじめての経験。
「出産時のこと」
東京の病院で出産した時、傍にいてくれ励ましてくれた助産師さんは奄美出身のセンパイでした。
なんだが、とてもとても心強かったんです。ルーツが同じ、いってみたらそれだけだったかもしれません。
でも、なんとも表現しがたい、つながりを感じて、チカラが湧いてきたものです。
奄美群島の子供たちへ
ここまで読んでくれて、ありがとうございます!
楽しい毎日を送っていますか?^^
離島で生活していると、不便なことがあるかもしれません。
SNSで見る場所に行ってみたい!と思っても、物理的に簡単には行けないかもしれません。
いろんな経験の場やリアルな体験ができる場所は、少ないかもしれません。
でもね、
- もし、今、ないのであれば、紡ぎ・生み出せばよいことを知っている大人が沢山います。
- 人とつながって支え合えば、大きなことを成せると知っている大人が沢山います。
- いつも変わらずそこにある大自然は、決してあたりまえではなく、私たちを包み込んでくれています。
- 世界中、どこにいっても頑張っている奄美のセンパイ方がいます。味方がいます。
私が、これまで経験し、心から感謝していることを、今度は皆さんに少しずつ返していけたらいいなと思っています。
そんな想いがつながって、どんどん輪が広がっていくことを願っています。
一般社団法人me 代表理事 平田(鈴木) 優
寄付金の使い道
私たちは、奄美群島を想う、ロールモデルとなりうる大人と、島の子どもたちをつなぎます。
そして、そんな大人たちと一緒に、島の子どもたちにリアルな「心がふるえる体験」を届けます。
こういった活動を、奄美群島に想いのある大人たちの温かい想いによって実現したいのです。
将来的には、meの体験を卒業した子どもたちが、次の世代を支援する、循環を生み出したいと考えています。
【具体的には】
- 奄美のセンパイをインタビューする「活動費」「サイト運営費」
- リアルな体験の場を提供するための「子どもたちの遠征費用」「外部講師の講師料・旅費」