私たちの取り組む課題
大学中退により広がる教育・経済格差
現在の日本の高校生の進路は、大学短大進学率は50%を超えて専修大学や各種の学校に通う学生も増え続けています。
高校を卒業後、進学をせずに就職をする学生は20%を切っており、およそ5人に1人です。
一方で大学の中退者件数も増えています。経済的な理由から大学を中退することを決めた方を対象にしたアンケートでは
「勉強に興味関心を持てず入学前の期待通りではなかった。不満を感じた。」
という数値があります。
高い学費を払い折角入学した学校でも中退をしてしまうことで経済的な負担にもつながります。
これらから推察するに高校生の進路学習と実際の大学での学習に大きなギャップがあると言え、さらには教育的な情報格差ががあるということも言えます。
参考文献
大学入学時の“期待”と退学時の“満足度”による類型別の分析 谷田川ルミ(芝浦工業大学)
高等学校教育の現状について 文部科学省初等中等教育局参事官(高等学校担当)
なぜこの課題に取り組むか
地域に密着した探究学習の効果
リトリトでは現在、都立高校の1年生に対しての授業提供を行っており、実際にその地域の地域産業と連携をとりながら高校生に探究学習を提供しています。
探究学習の内容としては地域産業の課題点を生徒が考え、実際に解決することを目標としており、その過程で起こる不安や悩みを大学生がサポートしていく流れとなります。
先生よりも距離感が近く、同級生よりも知識のある大学生から様々なことを学ぶ経験が高校生にとって自身の進路を考えるきっかけになると感じています。
2023年度で2期目となる本事業ですが、1期目となる昨年度の時点において高校生と地域産業の各所から高い評価をいただいており、非常に好感触な発進を切りました。
寄付金の使い道
大学生の学生ファシリテーターを活用した探究学習の運営費
・大学生ボランティアに対する手当の充実
・バックオフィスの充実