私たちの取り組む課題
私たちは、「地域と暮らしをつなげる」ことをコンセプトに活動しています。
この島根という土地でいかに楽しく、知的好奇心を持って暮らせるのかを考え、発信しています。
地域に暮らす人びと自身が、その土地に自ら興味を持ち、積極的にかかわっていくことで、土地への誇り=シビックプライドは高まり、醸成されていきます。
ひとりひとりが住んでいる土地に誇りを持って暮らすこと。何よりその土地のことを楽しみ、その思いを家族や社会で共有すること。その積み重ねが地域を元気にします。
つまり、住んでいる人たち自身が暮らしを楽しむことこそが、最大の地域貢献だと考えているのです。
そのためには、私たちが暮らす「島根」のことを知り、楽しむという土壌が必要だと考え、2017年「シマシマしまね」という施設をオープンしました。
商品の提案や島根への誇りを形にしたオリジナルプロダクトの開発、イベント企画など、島根県の魅力を多角的に発信し、それを受け取ってもらうような仕組みづくりを目指しています。
また、地域と暮らしを「自分ごと」としてとらえて考えていくためには、知的好奇心や「学ぶ姿勢」が必要だと私たちは考えています。
そこで、誰もが読書を楽しむことのできる場として、オープンスペースの一角に「山の図書室」をオープンしました。
公立の図書館のように蔵書がたくさんあるわけではありませんが、スタッフが実際に読んで心を動かされた本や、おすすめしたい本を中心に、ちょっと立ち寄ってみたくなるような本の場を目指しています。
新たな本との出会いをつくる「選書イベント」なども企画しています。
島根を知り、楽しみ、学ぶ、という活動を通じて、ひとりでも多くの皆さんの心の中に「ここに暮らしててよかった」という思いが育ち、好奇心を高めることにより「暮らしを楽しむマインド」が磨き上げられ、「シビックプライド」が醸成されることが、私たちの描く未来です。
なぜこの課題に取り組むか
2005年に任意団体を立ち上げてからずっと、島根という一地方の魅力を発信するために活動してきました。
それは、大好きな島根を、ただ「いいところだね」と心から言えるような土壌を作りたい、という思いがあるからです。
自虐ではなく、本来の魅力である「風景・自然」、「歴史・神話」、「食」、「人」…つまり「風土」を伝え続けることが、私たちの使命です。
そのためにさまざまな活動を行っていますが、根源的にシビックプライドを高めていくためには、暮らしている人々自身の「楽しむ力」「学ぶ力」、そしてその原動力となる「知的好奇心」が必要です。
そこで、「山の図書室」や「シマシマしまね」の企画、オンラインサークルの運営など、大人の学びにつながる活動に今まで以上に力を入れていきたいと考えています。
皆さまのサポートにより、こうした学びが実を結び、ひとりでも多くの方が「島根に暮らしていて良かった」と心から感じることができるような社会になることを願っています。
利便性には劣るし、地域格差も歴然としてあります。しかし、それを補って余りある魅力がここ島根にはあります。
住んでいる土地の魅力に日々気づき、数えながら暮らすことの積み重ねで、地域を見る目は確実に変わってくるはずで、皆さんにもそのことを知ってもらいたい、「いいところだね」と家族で、友人同士で話しながら過ごしてほしい。その思いを次の世代へ受け継いでほしい。そんな思いで活動を続けています。
人々が楽しく、誇りを持って暮らせるような島根であるために、自分たちにできることを全うしていきたいと思います。
寄付金の使い道
NPO法人くらしアトリエの活動全般に使用します。
◎「山の図書室」の運営(蔵書の購入、システム管理など)
◎島根の魅力を届ける「シマシマしまね」の運営(イベント企画、通信の発行)
◎島根への誇りを可視化したオリジナルプロダクトの開発
◎そのほか、法人の活動維持のため