私たちの取り組む課題
失語症は、脳卒中や事故などの原因によって脳の言語中枢が損傷し、獲得した言語機能(聞く、話す、読む、書く、計算する)の能力が損なわれ、コミュニケーションが難しくなる後遺症です。
失語症当事者は、他人とコミュニケーションが十分に取れないことで社会的に孤立しがちなこと、それが多大なストレスになることが課題になっています。
私たち「言葉をつむぐ会」では、失語症当事者が主体となって下記のことに取り組んでまいります。
(1) 歌を通して失語症の改善に取り組むこと。
(2) 失語症の方のカラオケコンテストを開催すること。
(3)失語症の方に対しての講演や交流会を開催すること。
(4)歌唱体験を通じて、その実体験また効果を社会に発信していくことと、歌唱研究への参加、協力していくこと。
そして、相談機関や医療・福祉機関等と連携し、行政や医療への理解・協力を求める働きかけをしていくこと。
なぜこの課題に取り組むか
見えない障害といわれる失語症を患う方は、全国に50万人、失語症の原因疾患で脳卒中などの脳血管疾患患者は111万人5000人おり、その中にはリハビリが進まず、人との交流するのが難しく社会生活から離脱せざるを得ない方が数多くいらっしゃいます。
しかし、そのことはあまり知られておりません。
失語症を患った方との出会いを通じ、2022年7月「第1回失語症の皆様のカラオケコンテスト」を開催いたしました。世界初の企画として東京新聞や中日新聞、NHKハートネットテレビの記事など数多くのメディアに取り上げていただきました。
実は、これをきっかけに失語症当事者が主体となって活動する任意団体「言葉をつむぐ会」を、失語症当事者で歌手の「丸中真理(旧姓清水)」が会長とし、そして同じく失語症当事者2名、失語症カラオケコンテストの発起人「倉谷嘉廣」とダンスチーム主宰で昨年のコンテストで司会を務めたと「宮本璃佳」が副会長として令和5年4月1日に設立いたしました。
令和5年7月30日には、「第2回失語症の皆様のカラオケコンテスト」を実施し、多くの後援団体、協賛会社、医療関係の先生方にご協力を得て、多くの方に感動と笑顔を共有することができました。
これからも同じ苦しみを持つ失語症の方々やそれを支えておられる方に勇気と希望につなげ、新たな扉を開くきっかけとなれば幸いです。
そして、医学的なエビデンスはまだありませんが、歌唱体験を通じて、その実体験また効果を社会に発信していくこと、歌唱効果の研究への参加、協力を行っていきたいと考えております。
これらのことを社会に周知し、適切な理解と支援を得られるようにするために私達は活動してまいります。
寄付金の使い道
1. 失語症のことを広く知ってもらうための啓蒙活動と、失語症の方やそれを支える方々との交流に活用させていただきます。
1)失語症の皆様のカラオケコンテスト等団体イベント運営費
2)失語症の方に対しての後援や交流会運営費
2.失語症改善に向けて、歌唱体験を通じて、その実体験また効果を社会に発信していくこと。そして歌唱研究への参加や協力をしていくことに活用させていただきます。
皆様から頂いたご寄付は「失語症の方に希望と勇気を与える支援活動」に活用させていただく予定です。そして、社会復帰や趣味を広げる事など生き生きと前向きに過ごせるようになるきっかけ作りをこれからも行ってまいります。