私たちの取り組む課題



長野県では、高校卒業後の約7割の若者が進学や就職で県外に流出しています。
その背景には、「この地域には何もない」「やりたいことに出会えない」「挑戦する機会がない」といった、地方での”可能性への諦め”や、自分の関心に気づく前に進路を選ばざるを得ない環境があります。
高校生をはじめとしたユース世代のみんなが、やりたいことを見つけ、自分の進みたい道を選択をしていく。そのための「繋がり」や「挑戦」の機会を地域の中にたくさん作っていくことが、私たちKOKOのミッションです。
大きく2つのアプローチで活動を展開しています。
① 学校教育事業(探究学習の伴走)
高校の「総合的な探究の時間」、中学校の「総合的な学習の時間」に、コーディネーターとして関わり、先生方とともにカリキュラム設計や教材づくりを行いながら、生徒の学びに伴走しています。
地域の企業や自治体との連携、フィールドワークやワークショップ、他校との交流授業など、【学校と地域・社会をつなぐ】ことで、生徒が「実社会に近い学び」や「多様な出会い」を経験できるように、学びをデザインしています。
② 社会教育事業(まつもと探究ラボの運営)
放課後の居場所として開かれている「まつもと探究ラボ」では、高校生や大学生が自由に過ごし、他校の学生や大人たちと出会いながら、自主企画や探究活動に取り組んでいます。ユース世代が主体となって「やってみたい」を実現できる場です。
学校と地域、若者と大人、学びと実践をつなぎながら、「やりたいことができる」「挑戦できる場所がある」という実感を、地域の高校生たちに届けたいと考えています。
なぜこの課題に取り組むか



「田舎で夢は叶わない」「こんな場所で生まれた自分には無理だ」代表の宮木自身も、長野県の小さな村で育ち、ここでは自分の夢は叶わないと信じ込んでいたひとりです。憤りと閉塞感を感じながら学生時代を過ごしていました。
けれども、本当に「地域には何もない」のでしょうか?
実際には、長野県には素敵な人も素晴らしい資源もたくさんある。ただそれに「出会う機会」がなかっただけ。
ならば今度は、自分がその機会や繋がりをつくる側になろう——そんな思いから、KOKOの活動が始まりました。
放課後の居場所「まつもと探究ラボ」には日々、高校生をはじめとする学生たちや噂を聞きつけた大人が集まっています。
様々な人と出会い関わる中で、「ただの参加者」から「自分で企画し、仲間と何かを生み出す存在」へと変わっていく姿に、こうした繋がりや挑戦の機会がユース世代の可能性を広げていくことを実感しています。
これからも私たちKOKOは、地域と学校、ユース世代と大人をつなぐ架け橋のような存在として活動していきます。
支援金の使い道



現在、学校教育事業で得た収益でまつもと探究ラボの活動を支えていますが、家賃・人件費・備品購入費など、活動資金が不足しています。
みなさまからのご寄付は、主に「まつもと探究ラボ」の運営と充実のために活用させていただきます。
1. 高校生・大学生の自主企画の応援
ユース世代のみんなの「やってみたい」を実現するための運営費・備品購入・広報費などに充てられます。
企画に予算がつくことで、高校生や大学生のアイデアや思いを、より多様に、地域社会を巻き込みながら形にすることができます。
2. 大人との出会いの場づくり
県内外で活躍する大人(デザイナー、起業家、研究者など)を招いたワークショップや講演会など、【様々な分野のプロフェッショナル】と松本のユース世代が出会う企画の運営費として使われます。(講師への謝礼・旅費・会場費・広報費・備品購入など)
様々な専門分野の大人と出会い、挑戦する機会を、ユース世代のみんなに参加費不要で幅広く届けることができるようになります。
3. 探究ラボという「居場所」の維持
まつもと探究ラボの家賃や光熱費、家具や教材の整備など、安心して過ごせる場を維持していくために、寄付金が大きな支えとなります。