私たちの取り組む課題
ビジョン(KnKが目指す社会)
国境を越えてすべての子どもに教育と友情を
国境なき子どもたちは以下の社会をつくることに貢献します。
- 子ども一人ひとりが教育を受け、夢を描ける社会
- 子ども一人ひとりが尊重され、安心して健やかに成長できる社会
- 子どもたちが互いの違いを認め合い、友情を育み、共に成長できる社会
ミッション(KnKが果たす使命)
国境なき子どもたちは、ビジョンを実現するため、以下を使命とします。
- 教育や職業訓練、自己表現の機会を提供し、子どもたちの将来の選択肢をひろげ、その健全な社会参加を後押しします。
- 貧困や紛争、災害で困難な状況にある子どもたちに寄り添い、その成長過程にふさわしい生活を送れるよう手助けします。
- 日本の子どもたちが、世界の子どもたちの抱える現状を知り、多様な価値観を学び、互いに支え合える次世代を育成します。
なぜこの課題に取り組むか
親元を離れ、路上で生活するストリートチルドレンと呼ばれる子どもたちの人数は、世界に1億人とも1億5千万人とも言われています。子どもたちが家を離れる理由はさまざまですが、家庭の貧困、親または親子間の問題、例えば、親からの虐待、親の再婚、親の死、親とのけんか、親からの仕事の強要がきっかけとなり家を飛び出してきたケースです。また、紛争や自然災害なども原因として上げられます。
国境なき子どもたち(KnK)は、 彼らが年齢にふさわしい生活と人間の尊厳を取り戻し、将来の真の自立に備えることを促進しています。また、「共に成長するために」という活動理念のもと、日本国内の青少年への教育プログラムにも力を入れています。
寄付金の使い道
カンボジア(バッタンバン州/ 直接裨益者数約150名)
- 自立支援施設「若者の家」における安定した衣食住と教育・訓練機会やコミュニティに開放した教育クラス(識字、英語、図書館)を提供しています。
- 職業訓練や収入創出活動(絹織物、縫製、洋裁)を行っています。
フィリピン(マニラ首都圏ケソン市、カラオカン・ノース市/直接裨益者数約500名)
- スラム地区(2ヵ所)で青少年と保護者へノンフォーマル教育や課外・啓発活動を行っています。
- 自立支援施設「若者の家」における安定した衣食住と教育・訓練機会、心のケアを提供しています。
- 青少年鑑別所を訪問し、子どもの権利やライフスキルに関するグループディスカッションなど教育活動を提供しています。
バングラデシュ(ダッカ県/直接裨益者数約700名)
- 首都ダッカで青少年を対象とした職業訓練の提供、非正規企業の労働環境改善、啓発活動を実施しています。
- ダッカでストリートチルドレン対象のドロップインセンターを運営しています。
ヨルダン(シリア難民支援:マフラック県、直接裨益者約800名、公立校への教育支援:アンマン)
- ザアタリ難民キャンプの公立学校1校にて、シリア難民の子どもたちに情操教育やキャリア教育の授業を提供しています。
- 首都アンマンの公立学校を対象に、子どもたちの社会性を育む特別活動の導入に向け、ヨルダン教育省と新しいプロジェクトを開始しています。
パキスタン(ハイバル・パフトゥーンハー州マンセラ郡/直接裨益者数約1,790名)
- マンセラ郡の6村で、女子教育普及を目指した共学校8校を建設しています。教師や生徒会、保護者に対する研修、および地域における啓発活動もあわせて実施しています。
パレスチナ(ジェリコ市、直接裨益者約1,000人)
- 子どもの不安軽減やコミュニケーションスキルの向上を目的とし、地域の公立学校教員や子ども支援センター職員に演劇、音楽、美術、心理ケアの研修を実施、また子ども支援センターでこれらの活動を提供しています。
日本(岩手県)
- 2011年3月の東日本大震災で被災した沿岸部市町村にて公民館の再建など支援活動を続けています。