私たちの取り組む課題
多様な学び方を子どもたちに
学校にフィットせず不登校となった子どもたちが健全に育ち、社会へと着地するために必要な生きるための学びを得る居場所を提供しています。
学校でもなく家庭でもない、多くの人達と関わりながら地域の中で育っていく「第3の居場所」です。
学習障害をはじめ、見えない障害といわれる発達障害を抱える子どもたちは約6.5%いると言われています。
彼らの中にはみんなが一律に同じことをすることを求められる学校はとても窮屈で、先生の話をじっと聞いていられなかったり、聞いていても頭に入らなかったり、そもそも、どうして社会に出ても使わないことを学ぶのだろうと疑問をもってしまったり、それに答えられない大人に不信感を持ったりすることもあります。彼らは目先のテストや内申や入試に出るからといった理由では根本のところで納得がいかないのです。
もちろん流れにのっかって学校で勉強することを否定するわけではありません。しかし、学校の学び方では学べない子どもたちも多くいて、彼らが不登校となり、学びの場を失ってしまうのは良いことではありません。
全国的にますます増え続けている不登校ですが、不登校となった子どもたちを排除するのではなく、学校とは違った方法で生きていくために必要な勉強をし、社会との接点を持ち続けることはとても重要なことだと思います。
多様な形での学びがあっても良い。そんな思いで、学校にフィットしない子どもたちが健全に育つことを課題として活動しています。
なぜこの課題に取り組むか
不登校のさきにある一歩をふみだしたい
わたしも子どもが不登校となった保護者です。
子どもが不登校になりかけたとき、何とかして学校に戻らないとこれからの将来、学歴もなしにどうやって生きて行けるのかと不安で、無理やりに連れて行ったりしましたが、今から考えると、子どもも私も大変な思いをしただけで、もっと早く学校とは違う道を選んでいたらよかったなと思います。
とはいえ、学校以外の選択肢など周囲にはありませんでしたし、困っていることを誰かに相談したり、そもそも困っている渦中にいると自分が困っていることにさえ気づかなかったりします。 不登校は問題ではないとは言われていますが、じゃあ、その先はどうしたらいいの?という気持ちでした。
子どもの興味関心のあることを引き出してくれたり、話を聞いてくれたり、一緒に歩んでくれるようなフリースクールがあればよいなと思っていました。
そんな理想のフリースクールを作ろうと思って開校したのが「大津オルタナティブスクールトライアンフ」です。
トライアンフは子どもたちが学校に行くことに疲れてしまったり、どうにも学校にフィットしないと思ったときに、自由にやってきて安心して過ごせる居場所です。
ここでエネルギーをチャージすることで、子どもたちが自分の好きなことや興味のあることを中心に学びを探求する力を育てていきます。
寄付金の使い道
大津オルタナティブスクール TRIUMPH~トライアンフ~に経済的な理由で通えない子どもたちのために使わせていただきます。
学校が嫌だと朝から泣く、昨日の夜は行くと言っていたのに朝になると起きれない、しゃがみこんでガンと動かない、気持ちが不安定でイライラと八つ当たりをする、学校に行ったと思ったら気分が悪いとすぐに帰ってくる... そのような状況を想像できますか?
子どもが不登校になった保護者であれば、うちもそうだと思われるでしょうが、学校に普通に行くお子さんを持つご家庭からすると考えられない、親が甘やかしているのでは?もっと厳しくしないと!と思われるかもしれません。
実は不登校になった子どもたちに必要なことは安心安全な居場所。あなたはあなたのままでいいよと言ってくれる居場所が必要です。
しかし、トライアンフを含め、多くのフリースクールは民間の団体が運営しており、行政からの資金的な協力はありません。ご家庭からのお月謝で活動費用をまかなっています。
子どもが不登校になったとき、子どもの年齢によっては保護者も就労をあきらめたり、働き方を変える必要が出てきます。不登校と経済的な問題は切っても切れない関係です。
トライアンフに通いたくても通えない子どもたち、また経済的に厳しい中、何とかお月謝を捻出してくれているご家庭の負担を減らすことができるように、いただいた寄付金は全額子どもたちのために使わせていただきます。