私たちの取り組む課題
母親の孤独感を受け止める
母親たちが孤独を感じるのは、決して特別なことではありません。
赤ちゃんと向き合う日々の中で、「自信がない」「これでいいのだろうか」と揺れる気持ちは誰にでも訪れます。
泣き止まないわが子を前に、不安が重なり、どうしたらよいのか正解が見えなくなることも少なくありません。
けれども、その思いを安心して話せる場所や、共感してくれる相談先が身近にないと、気持ちはますます内に閉じ込められてしまいます。
さらに、母としての頑張りや苦しさを誰からも肯定されないとき、母親は深い孤独の中に置かれてしまうのです。
だからこそ、母親が安心して声をあげられる居場所、思いを受けとめてもらえる関わりが必要だと強く感じています。
専門家につなぐ入り口づくり
子育てをしていて困ったとき、ほんの小さな声を気軽に届けられる場所が、まだまだ少ないと感じています。
「ちょっと聞いてほしい」「これでいいのかな」と思う気持ちを安心して話せる相手がいない。身近に頼れる人がいない。
そうして母親たちは、声を飲み込み、孤独の中に閉じ込められていきます。
さらに、専門的な知識や経験を持つ人材が地域に十分にいないことも、大きな課題です。
助産師や保健師、心理士といった専門家につながることができれば、母親たちの不安はぐっと軽くなるはずなのに、その仕組みが整っていないために、支えの手が届かない現状があります。
気軽に声を出せる敷居の低い場所と、専門家につながる仕組み。
この両方があってはじめて、母親たちは安心して子育てを続けられるのだと思います。
子育てを支える人材を増やしたい
市民一人ひとりが「子育ては自分にも関わること」という当事者意識を持ってもらえる仕組みを作りたいです。
子どもを育てるのは家庭だけの責任ではなく、地域全体で関わり合うものだと考えています。
しかしながら、実感として根づきにくいものであるため、支援に踏み出す人が限られてしまう現状があります。
だからこそ、まずは人材を発掘し、子育てを支える側に立つ人を増やしていきたい。
「自分も子育てに関われる」と気づいた人が支援の輪に加わることで、まち全体で子どもと親を見守るようにしたい。
そうすれば自然と、安心して子育てできる街へと変わっていくと期待しています。
サポーター制度で支援していただくことは、子育て世代をダイレクトに支える力になります。
まち全体で水俣の子どもたちを支えていく、見守っていくことにご協力いただけると幸いです。
なぜこの課題に取り組むか
水俣市では少子高齢化と人口減少が進み、子育て中の家庭は孤立しやすい。
産前産後ケアが受けられる場や、子どもを育むための地域資源へのアクセスが限定的。
地域内で多世代が関われる仕組みが希薄になっている。
支援金の使い道


