私たちの取り組む課題
FFJは、専門的で明確な根拠を明らかにした情報を、なるべく分かりやすく届けるために、これまでにもさまざまな情報を発信してきました。たとえば、Q&Aや「入門編」といった初めての人でも読みやすい情報から、より深く知りたい人のためのものまで、きれいに整理して提示しています。
また、「慰安所」マップというものを公開しています。地図上の「慰安所」があった場所をクリックすると、より詳しい情報が一次史料や証言などとともに表示されます。
証言映像や、さまざまな方々からの3分メッセージなど、動画による発信もおこなってきました。
これらすべてを他言語に可能な限り翻訳し、世界へ向けても発信しています。
FFJは、インターネット上だけで活動してきたのではありません。さまざまなイベントを開催し、声明を出し、書籍なども出版してきました。
なぜこの課題に取り組むか
インターネット上には、日本軍「慰安婦」問題についてのデマがあふれています。その多くは、史料や証言などを無視したり都合よく解釈したりすること(歴史修正主義)によって、日本の歴史的な責任を回避しようとするものです。ひどいものでは、被害を受けた女性たちや、運動に関わる個人・団体を誹ぼう中傷するものまであります。インターネット上で検索すると、残念ながらこのような歴史修正主義の情報に行き着いてしまう場合が多々あります。
こんなヘイトと歴史修正主義に満ちあふれたインターネット空間を変え、未来のために日本軍「慰安婦」問題の解決への道を開きたい!
そう思った私たちは、2013年に”Fight for Justice : 日本軍「慰安婦」-忘却への抵抗・未来の責任”というサイトを立ち上げました(以下「FFJ」と呼びます)。
サイトは下記のリンクからご覧いただけます。
寄付金の使い道
皆様からいただいた寄付は下記の3つの柱を中心とした運営費用に使わせていただきます。
1. 若い世代の感覚や知識を取り込みつつ、入門的な動画やマンガなどを製作し、発信します!
2. 多言語での発信のため翻訳作業をさらにすします!
3. オンライン連続セミナーなど、新たな取り組みを展開します!
メンバー紹介
このサイトのコンテンツを制作したのは、日本軍「慰安婦」問題研究の第一人者の歴史研究者たちです。最近では若手メンバーも動画コンテンツ制作やセミナー等のイベント運営で活躍しています。
- 吉見義明(FFJ共同代表)
中央大学名誉教授
専門:日本近現代史
- 金富子(FFJ共同代表)
東京外国語大学教授
専門:ジェンダー論・ジェンダー史、植民地朝鮮教育史、植民地遊廓、性暴力、性売買・性搾取
- 板垣竜太
同志社大学教授
専門:民族問題、植民地主義と近代、朝鮮近現代社会史、FFJ常任委員
- 小野沢あかね
立教大学教授
専門:日本近代史・女性史・ジェンダー
- 加藤圭木
一橋大学 大学院社会学研究課・社会学部准教授、FFJ常任委員
専門:朝鮮近現代史、日朝関係史、歴史教育
- 林博史
関東学院大学 経済学部教授
専門:戦争論(戦争責任、アジア太平洋戦争)、 戦後日本とアジア、平和学
- 岡本有佳
編集者、FFJ常任委員
- 飯倉江里衣
神戸女子大学助教
専門;朝鮮近現代史、在満朝鮮人史