
事業の目的

岡山県内の市町村や消防組合が無償で提供した、役目を終えた救急車と消防車を、ウクライナの自治体へ送り届けます。受け入れた自治体が、救急搬送と消防の出動に使います。
WHO(世界保健機関)は、2022年2月以降にウクライナで確認した医療への攻撃のうち、約2割が救急車などの医療車両に向けられたものだったと発表しています(2026年5月8日)。けが人を運ぶ車が足りず、壊されてもすぐには補えません。日本では役目を終えた車両が、現地では町の救急と消防の現役になります。
これまでの活動


2024年9月4日、岡山県庁の前から救急車と消防車が1台ずつ出発しました。2026年9月までに5回に分けて、14台(救急車4台・消防車10台)をウクライナの10の自治体へ送りました。
- 第1回(2024年9月出発式、12月19日到着)真庭市 → ボロディアンカ(キーウ州)
- 第2回(2025年4月)倉敷市 → トロスチャネツ(スームィ州)、笠岡市 → ビロピッリャ(スームィ州)
- 第3回(2025年5月)津山市 → ブリズニュキ(ハルキウ州)、津山市 → ソキリャニ(チェルニウツィー州)
- 第4回(2025年9月2日出港)赤磐市 → サヴィンツィ(ハルキウ州)、笠岡地区消防組合 → ノヴォブズク(ミコライウ州)、津山市 → スタロコスチャントィニウ(フメリニツキー州)
- 第5回(2025年12月11日出港、2026年4月到着)津山市 → ミコラーイウカ(スームィ州)、真庭市 → オブーヒウ(キーウ州)
2025年9月24日には、真庭市役所で消防車2台の譲渡式が行われました。車両のほかに、止血帯1,385個もウクライナへ送りました。
これまでの事業成果

この事業は、次の3つの公的な文書に基づいて進めています。
- 2024年8月16日 岡山県と在日ウクライナ大使館の覚書
- 2025年1月17日 岡山県と当法人の確認書
- 2025年1月17日 在日ウクライナ大使館による指定通知書(当法人を海外輸送の手続きを行う団体に指定)
ウクライナ国家警護庁の長官から感謝の盾(2023年)を、ボロディアンカ村議会(2024年10月)、ウクライナ軍の部隊長(2025年)、トロスチャネツ市(2025年12月)から感謝状をいただきました。倉敷市が提供した救急車はトロスチャネツ市で動いており、同市からの感謝状を2025年12月23日に倉敷市長へお渡ししました。
活動は、朝日新聞(2024年9月)と在日ウクライナ大使館の公式X(2025年3月)で紹介されました。2026年1月には、倉敷商業高等学校の国際理解講座で副理事長が講師を務めました。
事業の必要経費

車両1台をウクライナへ届けるには、輸送と手続きでおよそ150万円かかります。水島港(岡山県倉敷市)からキーウまでを10,000kmと数えると、1kmあたり150円です。
国内の輸送は岡山県が担い、当法人は車両を譲り受けて名義を変え、輸出の許可を取り、水島港からコンテナで送り出す手続きと、その費用を担います。車両の整備の費用は、寄付に含みません。
令和7年度(2025年4月〜2026年3月)の経常費用は14,028,531円で、うち事業費が12,886,741円(約92%)、管理費が1,141,790円でした。

