私たちの取り組む課題
当団体は、静岡県磐田市で「子どもの学び」と「社会」を繋ぐ活動をしています。
学校で学んでいることと、社会で役立つスキルが繋がっていないのでは?と感じた代表が始めた活動です。
30年前、アナウンサーになりたくて上京し、番組作りの裏側で、見えない所でのプロの仕事を見て驚愕した体験がきっかけです。
タイムキーパーは数学と繋がっているし音響効果は音楽や数学と繋がっている。
アクリル装飾は美術と数学と繋がっているけど、いくら美術が好きでも「アクリル装飾」という仕事自体を知らなかったら目指すことはできない。
そう、見たことのないものには憧れることはできません。広い社会のリアルな仕事や大人を子どもたちに見せたいと言うのが最初の思いです。
国際的な学力調査(PISA)によると、日本の子供たちは、学力は高いものの、学びに対する意欲や自信、関心、将来への繋がりを感じることができていません。
担当する授業では、大人になるのは不安、という児童生徒の声も聞こえてきます。それは、楽しく一生懸命生きる大人を想像できないからだと思います。
そこで、子どもと大人を繋ぐ活動を始めました。
2013年より2019年まで、磐田市内の事業所で、小学生が職場体験できる場をジャンルごとに開拓して、市内の小学4~6年生を募集。
他校異学年の子どもたちが協力し職場体験をするだけでなく、そこで働く大人と職場を子供目線で取材をし、その魅力をプレゼンテーションするポスターセッションまで行う【お仕事体験わくわくワーク】を年に一回継続して開催しております。(延べ参加者約340名)
2018年からは市内のブラジル人学校で日本語を学ぶ動機付となる中学生の職場体験【ブラジル人学校わくわくワーク】をコーディネートし、その事前事後指導を行っています。(延べ25名)実際に日本語をもっと学びたいと検定を受ける生徒が増えました。
また、2015年から夏休みの学童待機児の居場所として、他校異年齢の小学生が地域の大人に学ぶ【夏休みわくわく寺子屋】を4年続けて参りました。(延べ約100名)
毎朝座禅をして、落ち着いてから、宿題に取り組み、午後は日替わりでゲストティーチャーにいらして頂き、けん玉や竹とんぼづくり、ヨガ、英語、料理、お金についてなどたくさんのことを地域の大人から学びました。
2016年から静岡県立遠江総合高等学校での年間キャリア教育プログラムを企画し、職業人インタビューやインターンシップなどをコーディネートして参りました。
また、市内外の中学校や高校に呼ばれ、進路指導講座を、幸せな大人について、生徒や保護者たちと一緒に考えてきました。
ほかに【磐田市立総合病院こども参観日】【ショッピングモールでの小学生のお仕事体験】【こども駄菓子屋】【遠州手しごと展 子ども店員】といった地域におけるキャリア教育プログラムを企画・コーディネートし実施してきました。
学校とは違う場で、子どもたちが自分の持つ力を最大限振り絞りチャレンジする姿や仲間と協力する姿、また短い間に驚くほどの成長を見せてくれます。
特にポスターセッションで勇気を出して輝く瞬間に立ち会えた時の感動は、素晴らしいものがあります。関わる大人が手にするお宝です。
体験先の大人も、見守りボランティアの大人もそんな子供に関わる事で気づきがあります。
活動を続ける中で、私たちが考えるキャリア教育は「幸せな大人」を育てることへと変わりました。
スタンフォード大学ジョン・D・クランボルツ教授らが提案した「計画的偶発性理論(=キャリアの8割が予期しない出来事や偶然の出会いによって決定される)」を大事に考えています。 キャリアは自分が歩いた後ろに出来る轍(わだち)です。
「幸せな大人」ってどんな大人?…進路指導講座で子どもも大人も一緒に考えるワークショップを行うと、普段の幸せが見えてきます。
積み上げる心や体力、知力、言動、信頼の貯金の大切さが見えてきます。
「何になりたいか?」よりも「どうありたいか?」、「失敗しないこと」ではなくて「失敗して、立ち上がる時に学ぶこと」を。
失敗しないで生きていくことはできません。失敗が怖いからと何もしない子ども若者に必要なのは、
挑戦を応援し、立ち上がる力を育む親や大人、仲間からの愛、励ましです。
ドリームゲートは、未来から逆算するのではなく、今住んでいる所で、好きなことを大事に、好奇心を育み、
自己開示できる場、 縦横ナナメの出会いと挑戦の場を作り、リアルな社会、大人を知るお手伝いをしています。
なぜこの課題に取り組むか
活動を続ける中で、磐田には、学びの資源となる人や企業、もの、ことに溢れていることに気が付きました。
そして「わくわくワーク」のように体験、取材、発信する活動は、チームで動く力や成長に繋がると実感いたしました。
しかし今のままでは
・活動の機会が少ない。
・助成金や協賛金に頼って活動していくのは限界がある
・学校の枠にとらわれず、市全体を活かしたプログラムで参加できる子供たちをもっと増やしたい。
・子どもたちが小学生から高校生まで安心して学び続けられる 場をつくりたい。
・身近な地域の多様な大人との出会いから、子どもたちの世界を拡げたい。
・子どもだけでなく大人も学ぶ場をもっと提供したい。
という課題があります。
これらをクリアし、地域で子どもから大人まで、わくわくする学びの循環をもっと作りたい!
そのために、キャリア教育研究所である私たち「ドリームゲート」は今までの活動を拡げる面白いキャリア教育の場「自分よのなか塾」を開講します。
寄付金の使い道
地域資源からの学びを体験し、取材、発信する活動を通して、「磐田を好きな子ども」、「自分を好きな子ども」を増やし未来へ繋ぎます。
【みなさまからの寄付金の使途】
・プログラム研究費、活動費
・コーディネート費
・場所代
・講師謝礼
・活動に関わる備品
・わくわくドリゲーチャンネル開設費
・キャリア教育講演費