私たちの取り組む課題
私たちは、若者が自分の意思で主体的に社会に関わることを当たり前にし、持続可能な社会をつくることを目指して活動しています。
現在、日本の社会は高齢化や担い手不足で持続可能性が問われています。しかし、社会を支えるのは次の世代であり、若者が主体的に動くことが当たり前にならなければ、未来をつくることはできません。
私たちは、若者が好きなことや得意なことで地域に関わり挑戦できる場をつくり、子どもの居場所支援や地域イベントを通して主体的な行動を共に育むことを課題としています。
なぜこの課題に取り組むか
私は高校を卒業した後、大学受験に失敗し、初めて立ち止まる時間を経験しました。高校までの私は、課題もそつなくこなし、特別優れた生徒ではありませんでしたが、特に問題もなく過ごしてきました。しかし、大学受験に失敗してからも、大学入学後しばらくの間は、自分が何者なのか分からないままでした。
そのとき初めて気づいたのです。自分で歩いているつもりで、実は誰かに敷かれた道の上を歩いていただけだったということに。
つまり、「学校という守られた場所に生かされていただけ」だったのです。何をどうすればいいのか、立ち止まっていました。その現実は苦しく、しかし同時に「このままでは終わりたくない」と感じていました。
そんなとき、知人に誘われて参加したSUPでの清掃活動が、考え方を大きく変えるきっかけになりました。“遊び感覚で参加したごみ拾い”その何気ない行為に、不思議な充実を感じたのです。
地域活動というと、どこか堅苦しく、面白くないものだと思っていました。しかし実際に関わってみると、地域社会はもっと柔らかく、もっと面白いものでした。
身構えず、好きなことや得意なことから地域に関わることができれば、もっと多くの人が参加できるのではないか。私は、同世代である若者が好きなことや得意なことで地域に関わることこそが、持続可能な地域社会をつくるのではないかと感じました。しかし実際には、「何かをしたい」と願いながらも、一歩を踏み出せずにいる若者が多くいます。
だからこそ、そうした人たちが挑戦できる場をつくりたいと思ったのです。でらいとは、その思いから生まれました。現在は、子どもの居場所支援や地域でのイベントなど、さまざまな活動を行っています。
でらいとの存在意義は、若者が主体的に動き、持続可能な社会を創ることが当たり前になる社会を目指す起爆剤になることです。でらいとは、決して完成された団体ではありません。むしろ未完成であり続けたいと思っています。未完成である限り、新しい挑戦や新しい担い手を迎え入れる余白が残るからです。
今、日本の地域社会は高齢化や担い手不足によって、持続可能性が問われています。しかし、本来、社会とは次の世代が受け継いでいくものです。若者が主体的に動き、自分の意思で関わることが当たり前にならなければ、未来を語ることはできません。私たちはその“当たり前”をつくるために、本気で挑戦しています。
若者が社会を動かすことが当たり前な社会になったとき、でらいとの存在意義はなくなります。私たちの願いは、団体が残ることではなく、次の世代に火が灯ることです。
支援金の使い道
お寄せいただいたご寄付は、若者が主体的に挑戦できる場の提供や活動の充実に活用いたします。
具体的には、子どもの居場所支援やイベントの運営費、活動に必要な備品の購入、企画や運営に参加する若者へのサポートに充てます。支援金を通じて、若者が自分の得意なことや好きなことで社会に関わる機会を増やし、持続可能な社会の実現に向けた取り組みを推進します。

