私たちの取り組む課題
若者チャレンジの基地「ユース出雲」という拠点づくり
私たちは、高校生や大学生など、次世代の若者たち(ユース)が地域の人々と一緒に、挑戦し楽しみながら健康的な生活をつくる場づくりにチャレンジしています。
その一つが、若者チャレンジの基地「ユース出雲」という拠点づくりです。
学校でも塾でも家でもない、新しい学びと生活の場、それがサードプレイス。
出雲市の中心地でに生まれた、この拠点を地域の人々と共に育てていきます。
なぜこの課題に取り組むか
私たちが実現したい社会「健康おせっかいがある社会」
私たちが目指すのは「健康おせっかいがある社会」です。これは、設立者の矢田明子の体験から生まれた想いです。
彼女の父親は55歳で癌で亡くなりました。症状が徐々に現れてきましたが、周りの人々は「ちょっと休んだら?」としか伝えることができませんでした。
コミュニティナースは、「ナース」とは言いますが、医療者だけでなく誰でもできます。公民館やカフェ、郵便局などで活躍しており、一緒に健康なコミュニティをつくります。
そして、日常生活で体調の変化を早く見つけることができます。
例えば、ある家庭でお父さんの様子がおかしいと気づいたとき、すぐに彼を病院へ連れて行きました。結果、脳梗塞でした。もし遅れていたら命が危ぶまれたかもしれません。コミュニティナースの働きにより、一命を救うことができました。
—あるコミュニティナースの記録より(要約)
人々の暮らしの中に、多くのコミュニティナースが存在することが、社会にとって必要です。
実はコミュニティナースの潜在的な担い手は多いです。
講座の参加者の70%は医療職で、予防や健康増進に関心があります。
一人の参加者は、「病院で見る高齢者は、なぜこんなに我慢してきたのかと思う。彼らは地域とつながっていない人が多い。だから、私は地域で元気なうちからつながるコミュニティナース活動を行いたい」と言います。
私たちはコミュニティナースとして14年間、色々な人々の健康をサポートしてきました。例えば、トイレで血を見つけても心配をかけたくないと思っていた女性を助けました。信頼関係を築き、彼女が前に進むためのアドバイスを知っていたからこそ、早期の癌を見つけることができたのです。
彼女の手術は家族には内緒ですが、家族も彼女の性格を理解し、穏やかに日々を過ごしています。
私たちが描くコミュニティナーシングのある社会では、こうした光景に溢れています。
1)社会の課題:コミュニティナーシングを普及させたい
私たちは「健康おせっかいがある社会」の実現を目指しています。
そのための手段(打ち手)として、コミュニティナーシングの実現を目指しています。
2)キャリアモデルの課題:キャリア選択のきっかけをつくりたい
学生たちは「早くコミュニティナースについて知りたかった」と声を上げています。私たちは学生が自分の進路を選ぶ前に地域と接触し、自分がやりたいことを試す機会を提供することが大切だと考えています。
「もし早く知っていたら、違う道を選んでいたかもしれない」と言う声もあります。特に医療分野では、予防の学びや実践の環境が十分でないことが問題です。
だからこそ、私たちは若者たちがコミュニティナースと接触し、体験することが重要だと考えています。そんな思いから、「健康おせっかい活動」を若い世代に伝えるプロジェクトを始めました。
若者が様々な人生の選択肢を持つことができるようになるため、
私たちは学生が自分の進路を選ぶ前に地域と接触し、自分がやりたいことを試す機会を提供したいと考えます。
3)学生・若者の課題:社会からの分断の中で、自分のあり方をきちんと見つけてほしい
現在、若者たちは社会との繋がりが分断され、自己の存在が理解されにくい状況にあります。この結果、自己肯定感が低下し、自らものごとを決める能力が減退しています。
そのため、自分のことを自分自身で受け止め、そして皆で認め合うことのできる環境が必要です。
私たちは、若者が自己を把握し、自らの能力に自信を持ち、揺るぎない価値観を持ち、自分が信じる行動を取ることを通じて、自己成長を促し、社会との適切な関係を築くきっかけを提供します。
この経験によって、自己決定力が高まり、自分自身の価値観に基づいた人生を歩む一歩となるでしょう。
若者の世代が自分の「体験・体感」を持って、自分は力が開いたと確信に近づく(語り・表情・体現)。
このような実現の後押しをしたいと願っています。
私たちの提案「教室を出て、まちに出よう」
私たちは提案します。教室から飛び出し、街へ出てみませんか?
人が成長するのは"人との出会い"があるからです。高校生たちが日々の生活の中で街に出て、リアルとデジタルの両方で地域とつながる機会を提供したいと考えています。
教科書だけでなく、「体験」を通じて学びましょう。
地域の人々と話すことで、自分の将来像が変わるはずです。
寄付金の使い道
若者(ユース)の新しい挑戦と共創を後押しします
私たちは、学生や若者が自由に新しいことに挑戦できる場、「ユース出雲」というコミュニティスペースをつくりました。このスペースで、若者たちが地域と交わり、新たなコミュニティを作り、運営します。そこで、次のような取り組みを行います。
- 若者の新しい挑戦と共創をサポートします(例:ラジオ番組で地域の魅力を伝える、オンラインで高校生の新たな居場所を作る、地域のつながりを深める)
- 若者が挑戦したことや実践の様子を、デジタルサイネージで情報発信します。そこでロールモデルと出会うチャンスを拡張します
- 若者が主催する定期的なイベントや場の運営を共創します
- 全国で同じ方向を目指す仲間と共創し、取り組みのノウハウを推定展開します
- 上記を実現するために必要なヒト・モノ・チエに寄付を使わせていただきます