私たちの取り組む課題
私たちは、東京都狛江市を拠点に2020年から活動している小さな市民グループです。
それぞれに教育・福祉の専門職として本業を持つ30-60代の7名のスタッフで、地域のボランティアの方々と一緒に以下の3つの活動に取り組んでいます。
① まちのえんがわ事業(野川のえんがわ こまち)
→ 空き家を活用した多世代交流の小さな拠点づくり。
② 支え合いサービス事業(通称:こまチア)
→ 住民の支え合いによる在宅生活のお手伝い。
③ まち育て事業
→ 地域のつながりを育む社会教育活動。
すべての活動において対象を限定しないこと、世代や属性を問わずどのような人も活動の対象としていることが特徴です。
なぜこの課題に取り組むか
社会福祉やまちづくりの文脈で「地域共生社会」という言葉をよく聞くようになりました。
でも「共生」ってなんでしょうか。それはきっと「みんなで仲良く生きましょう」というお題目や道徳の話ではないはず。
地域には年代も属性も違う多種多様な人が生きている。そしてそもそも人は誰もが違う存在であり、決して簡単にわかりあうことはできない。
そのことを前提としつつ、それでもなお葛藤したり妥協したりしながら、他者と共に在ることを模索し続ける実践の日々こそが「共生」の内実なのではないかと思います。
そんな思いから、comarchでは、上記の3つの活動に取り組んでいます。
① まちのえんがわ事業 では、スタッフの祖父母が住んでいた空き家を週4日誰でも集うことのできる場「野川のえんがわ こまち」として地域に開放しています。
2020年6月、コロナ禍での活動のスタートだったにもかかわらず、利用者は2年間で延べ5,000人を超え、いまでは毎日20名ほどの来訪者があります。
あかちゃん連れの保護者の方、学校に通っているこども・不登校のこども、高齢者を含む近所のおとなたち…。世代、障害の有無、文化的背景も様々です。
誰でもふらりと立ち寄れる「まちの縁側」と呼べる空間で、人が生きることの多様性と豊かさをそっと感じ合うことのできる場づくりを目指しています。
② 支え合いサービス事業 では、15分300円という低額の有償ボランティアで、小さな困り事のお手伝いをおこなっています。
主に高齢者からの依頼が多く、高い所の電球を替えてほしい、留守番電話のメッセージの消し方がわからないなどちょっとした困り事から、ご本人の思いを汲みつつゴミ屋敷状態のお宅の整理、生きがいの趣味への付き添いなどその方の人生に一歩踏み込んだ依頼まで広く対応しています。
利用する側/お手伝いする側の双方にとって、赤の他人同士が地域で支え合うことのささやかなきっかけづくりに取り組んでいます。
③ まち育て事業 では、自分たちが住む街は自分たちで育むものという思いで、活動の二本柱である①②以外の試みにも広く取り組んでいます。
具体的には、こどもたちを対象としたワークショップや一緒に場づくりについて考える「こども会議」の開催、地域の居場所づくりに取り組む団体のネットワークづくり、講演活動や市の公民館と連携した居場所づくりを考える講座の開催など。
私たちだけでできることは限られていますので、地域の方々と手をつなぎながらこの街をより良く育てていくことを大切に考えています。
寄付金の使い道
comarchの活動は、寄付金・委託事業による収入・助成金・(ささやかな)事業収入・スタッフの持ち出しの組み合わせを財源としています。
創意工夫のできる自由度の高い活動を継続していくためにも、ご寄付によるあたかかなご支援をどうぞよろしくお願いいたします。
[ご寄付の主な使い道]
・空き家を地域に開放した「野川のえんがわ こまち」の維持費
→ 賃借料、水光熱費、通信費、修繕費など。
・「野川のえんがわ こまち」で使用する消耗品費
→ 消毒用品、掃除用品、コピー用紙・インク代など。
・「野川のえんがわ こまち」で使用する備品費
→ おもちゃや本の購入、エアコンや空気清浄機の買い替えなど。
・スタッフや講師への謝金
→ 活動を中心的に担うスタッフへの謝金、企画を提供してくれる地域の方への謝礼など。