私たちの取り組む課題
ClafTは地域社会が抱える様々な問題に取り組み、文化活動によってウェルビーイング向上を目指します
東京都では現在多くの地域で再開発が進んでいます。その一方で、郊外地域や山間部では戦後より営まれている商店等が閉じられてゆくケースが多く見られるのも事実です。
郊外地域は都市部と自然部を繋ぐエリアであり、視点を変えればそこは都市と自然のバランスを図る緩衝地帯として機能しているとも考えられます。
同様に、文化面においても都市による中心の文化と、自然に育まれた文化の中間に位置していることから、郊外には独特の生活文化が形成されています。
ClafTはこの「郊外」という中間領域に着目し、アートを軸に地域の教育・福祉を含めた環境づくりと文化活動を通して、人間と事物の調和に向かってゆきます。
また、本活動を郊外文化形成のモデルケースとして他地域へ提案できるものとなるよう、進めて参りたいと思います。
ClafT 6つのイノベーション
生活環境の向上 Living Environment
芸術・文化を通じて行政区間を超えた広域コミュニティを形成し、市民とのコミュニケーションを図りながら文化活動による「ウェルビーイングの向上」を目指す
社会包摂の実現 Social Inclusion
年齢・国籍・性別・障害の有無等、個人の属性を超え、教育・福祉、広義の意味におけるエイブルアートによって全ての人を優しく包み込む社会を実現する
循環型経済の創出 Economic Cycle
アートというコンテンツによって常に資本に流動性をもたせ、貨幣価値・非貨幣価値・交換価値を通してそれらが循環する経済体系を創出する
郊外文化の発信 Local Culture
東京中心文化とは異なる、その周辺の「郊外文化」を体系化し、周辺地域独自の魅力を創出することによって、東京の文化多層性を国内外へ発信する
文化的余白を活用 Cultural Margins
郊外の「文化的余白」(空き店舗・空き家・空き地等)を有効活用しつつ、その余白をマインドオアシスと捉え、時代とともに変化する状況に応じたソフトを提供する
新たな価値観を生む New Values
文化・経済・環境をコミットさせることによって市民の日常生活のバージョンアップを図り、アフターコロナにおける新たな価値を付加する
これら6つのイノベーションを起こしてゆくことによって、現代社会が抱える様々な課題の解消に取り組み、郊外地域の文化・環境・経済・教育・福祉において、調和の取れた社会の創造へと向かってゆきます。
なぜこの課題に取り組むか
調和する社会の実現に向けて
現在のIT技術の革新による第三次産業革命から、IoT・AIが導入されてゆく第四次産業革命への流れは、2020年に起きた新型コロナウイルスの感染拡大によって一気に加速しています。
ClafTでは、そのような時代において今一度芸術のあり方や役割を再考し、活動を通じて皆さまと共に西東京地域から独自の文化を創り出し、広く世界へと発信してゆきたいと考えています。
国籍、世代、個人の属性にかかわらず、誰もが気軽に集えるコミュニティを形成し、芸術を通じて市民と社会との関わりを構築・発展させ、広義における環境の調和と、誰もが安心して豊かに生活できる社会を目指します。
<What's ClafT>
Center line art festival Tokyoの略称であり、通年事業の呼称でもある「ClafT」(クラフト)。
その名称の由来は19世紀末にイギリスから各国へと拡がっていった「アーツ・アンド・クラフツ運動」を背景としています。
アーツ・アンド・クラフツ運動 とは
19世紀後半のイギリスで興った造形芸術の運動。19世紀末から20世紀初頭にかけて、北米・ヨーロッパ諸国・東アジア、また日本の民藝運動にも影響を及ぼした。根本的には、手工芸の復興を目指す運動で、さらには、人間と事物との全体的な調和を図る社会運動。イギリスにおける同運動は、産業革命を経て生じた社会問題に応答したもので、社会改革への高い関心を特徴とする。思想の中核は、中世における職人の制作と労働のありかたに芸術の理想を見出したJ・ラスキンと、彼の理論を実践したW・モリスにある。1880年代には、彼らの教えに影響を受けた若い世代が中世的な工芸ギルドを創設し、アーツ・アンド・クラフツ運動の国際的拡大に大きな役割を果たした。(現代美術用語辞典ver.2.0より抜粋)
寄付金の使い道
毎年秋に開催されるCenter line art festival Tokyo とClafTで開催するアートプログラムの運営のために、皆さまからの寄付を使用させていただきます。
<資金使途>
・ClafTで開催する、展示・パフォーマンス・トーク(オンライン含む)等、年間を通したアートプログラムの運営にかかる費用
・Center line art festival Tokyo の運営にかかる費用
・上記プログラムのアーカイブのためにかかる経費(映像・写真等記録費、図録・パンフレット等のデザイン・印刷費)
※上記運営にかかる費用は、主に会場費、広報に関わる経費、アーティストへの謝金、運営スタッフ人件費となります。
<寄付控除について>
当団体は一般社団法人のため、個人の方からのSyncableを通じてのご寄付は寄付金控除の対象外となります。
ClafTおよびCenter line art festival Tokyo の活動状況、及び開催プログラムの詳細はClafT オフィシャルサイトをご覧ください。