私たちの取り組む課題
ドナーとその家族の想いを伝えたい
医師やアイバンクのチームは、視力を失った人たちに新たな光明をもたらすべく、角膜移植手術で奮闘しています。亡くなった方の眼球から摘出された角膜が、新しい希望を紡ぎ出します。ただし、その前提として亡くなる前にドナー登録が必要です。一方で、ドナー登録があっても、その知らせが家族に伝わる瞬間は複雑で、失われた痛みと新たな希望が入り混じります。このドナーシーンの実相は一般的にはあまり知られていませんが、その舞台裏で織りなされる命の物語は感動と明るさをもたらします。
なぜこの課題に取り組むか
角膜提供者と移植件数
2020年度末時点で、日本には角膜移植手術を待つ患者が1,722人いました。一方で、角膜を提供してくれる献眼者は466人(合計932個の眼球)で、実際に行われた移植手術は822件でした。
献眼者の不足
角膜疾患による視覚障害者は約19,000人存在しています(平成18年度厚生労働省の統計)。ただし、角膜移植の待機患者として登録されている以外にも多くの人がいます。そのため、角膜の提供が不足している現状を補うために、時折、患者は海外で手術を受けたり、または海外から角膜を輸入したりすることが現実となっています。このような実態は角膜移植に関する国内外の課題を浮き彫りにしています。
ドナー登録の呼びかけと啓発活動
視覚障害者が一人でも多く光を取り戻せるよう、全国には54か所のアイバンクが活動しています。私たちは、これらアイバンクの方々への後方支援として、献眼への理解を深め、ドナー登録を促進するために「DONORS FELLOWSHIP CONCERT」を開催しています。このコンサートでは、クラシック音楽を通じた啓発活動を展開し、視覚障害者支援のための意識を高めることを目指しています。みなさまのご参加とご理解が、光を求める多くの人たちに希望を届ける一助となります。
寄付金の使い道
- 公益財団法人日本アイバンク協会への寄付金
- DONORS FELLOWSHIP CONCERT の開催費用