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虐待や非行などの困難を抱える、主に十代後半の子どもたちの命を支えるために、子どもシェルター、自立援助ホーム、デイケア(カリヨンハウス)、子どもの支援金制度運営事業等を行います

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取り組み一覧

子どもシェルター「カリヨン子どもの家ガールズ」「カリヨン子どもの家ボーイズ」

事業の目的

「もう殴られたくなくて、家を飛び出した…」

「勉強や進路を強要されて、頭がおかしくなりそう…」

「居場所がなくて、友達の家を転々としてきたけれど、もうそれも限界…」

「児童福祉施設を巣立ち、働いてひとり暮らしをしていたけれど、失業してしまった…」

「野宿をしていて、犯罪に巻き込まれそうになった…」


さまざまな事情で、家庭等にて、安全に暮らすことができないと感じている子どもたちを、緊急で保護することが「子どもシェルター」の目的です。

子どもたちは、「子どもシェルター」で、生活費や医療費の心配なく、衣食住の提供を受け、ひとりひとり個室で休むことができます。

子どもの思いを真ん中に、弁護士、児童相談所、医療機関、学校等と相談しながら、これまでの生活の困難や課題を整理し、それをどう解決するのか、これからどこで安全に暮らしていこうかと考えていきます。

これまでの活動

子どもシェルター利用を希望する子どもは、児童相談所、学校の先生や友人の保護者に相談し、子どもシェルターを紹介された方、自分でインターネットで調べてたどり着いた方等様々です。

入居時の子どもの意思を法律の専門家である弁護士が確認する必要があるため、入居を希望する子どもには、連携する「東京弁護士会子どもの人権110番(TEL 03-3503-0110)」へお問い合わせをお願いしています。


子どもとは、希望によって即日のうちに弁護士が面接し、子どもシェルターが受入れ判断を行い、施設へ案内します。

児童相談所への虐待通告等を行い、家庭に子どもを保護したことを誰がどのように連絡するかも調整します。

子どもシェルターには、着の身着のままの子どもの受入れができるよう、衣食住には困らない備えをして、職員も常駐しています。


子どもたちは3週間~2カ月間、子どもシェルターに滞在し、その間に、福祉、医療、司法、教育等のケアを受け、今後安全に暮らすことができる場所へ転居していきます。

入居中は、単独での外出は避け、GPS等で子どもシェルター所在地が公になることを懸念して、通信機器はお預かりをさせていただきます。

通信機器の管理には、安全面での配慮だけでなく、気持ちがこみあげたときに、落ち着いて相談できるおとなが近くにいる環境を体験すること、刺激の強いスマホのゲームやニュースに翻弄されず、これからのことをじっくり考える時間をすごすことも、子どもシェルターにおいては大切だと考えています。

子どもたちの居室は個室で、子どもが鍵を管理することができます。これは、生活の中でもあなたのプライバシーは侵害されてはいけない、自分のプライベートは場所を守ろうね、という意図があります。

日課や厳しいルールはありませんが、食事と睡眠を健康管理のバロメーターにして、昼夜逆転しないような過ごし方を提案していきます。

入居中から、デイケア事業「カリヨンハウス」を利用して、楽しみの体験や心身のケアを受けることもできます。

子どもシェルターから家庭に戻る子どもは3割に満たず、多くの子どもが「自立援助ホーム」等の児童福祉施設へ転居していきます。

退居後「子どもシェルター」は、その性質上、気軽に立ち寄れる場所ではありませんが、毎年クリスマスパーティーを開催してOG・OBを招待しています。


事例紹介① A子さん(女子・17歳・都内在住)

両親からの暴力・暴言に耐えかねて2ヶ月前に家出。高校は中退、アルバイトをしていましたが給料は母に奪われていました。

彼氏宅や友人宅などを転々としていましたが、いよいよ住む場所が無くなり、友人母と一緒に児童相談所へ相談に行きました。

ところが児相相談所の一時保護所が満杯で、すぐには入所できず、児童福祉司の提案で子どもシェルター利用を考えることになりました。

子どもシェルター入居後、職員や子ども担当弁護士らにも打ち解けましたが、視力が低いけれど眼鏡を持っていない、頭痛や腹痛などの心身不調が次々にでてきて、医療機関にかかる必要がありました。

児童相談所の一時保護委託となり、医療費は公的補助がありましたので、A子さんも、子どもシェルターも費用の心配なく医療受診ができました。

A子さんの思いは「家には絶対に帰らない」。弁護士や児童福祉司と面談した両親も「自分ででていったのだから、帰ってくるな」という姿勢でした。

子どもシェルターで1ヵ月半を過ごし、健康状態も徐々に改善し、自立援助ホームを見学・体験宿泊し、入居を希望しました。

高校卒業認定試験受験を目指したいという希望を抱いて転居していきました。


事例紹介② B太さん(男子・16歳・都内在住)

母とB太さんのふたり暮らしでしたが、母が精神的に不安定なため、祖母宅と母宅を行ったり来たりしながら育ちました。

祖母と共に母を支える日々…高校に進学した頃、心の支えだった祖母が他界し、母の具合も悪くなり、だんだん昼夜逆転し、生活が崩れていきました。

その生活に行き詰まりを感じ、自暴自棄になりかけましたが、高校の先生に相談することができ、子どもシェルターを提案されました。

子どもシェルターに入居してすぐのころは「高校を辞めて働く」と言っていたB太さんでしたが、本当は高校を卒業して、大学にも行きたいという気持ちがあることを打ち明けてくれるようになりました。

子どもの権利として、安心できる場所で思いっきり遊び、学び、失敗し、成長していいんだ、という職員の話にとても驚いたようでした。

出席日数がぎりぎりだったため、母親が学校に押し掛けてくることが無い等、登校の安全を確認した上で、学校の協力を得て、子どもシェルターから通学をしました。

手作りのご飯をお腹いっぱい食べ、学校が休みの日はデイケア事業「カリヨンハウス」にてスポーツやカラオケを楽しみました。

児童相談所とも相談し、母親も同意したので、児童養護施設へ入居することになりました。


※ご紹介した事例は、個人が特定できないように配慮をしています。

これまでの事業成果

2004年6月の活動開始(前身団体のNPO法人カリヨン子どもセンター)から、2019年1月現在までで子どもシェルターを利用した子どもは400名です。

毎年、女子シェルターは15~20名、男子シェルターは12~15名の子どもが利用しています。

開設当初から、女の子のご相談が多い傾向にあります。


カリヨン子どもセンターの設置場所は東京都内ですが、子どもたちは、関東近県のみならず全国各地からやってきます。

北海道から家出をして東京で行き場をなくしてたどり着いた子ども、九州から子どもシェルターの情報を頼りに上京してきた子どももいました。

外国にルーツのある子どもたちが飛び込んでくることもあり、文化・歴史・言語の工夫が必要です。

妊娠している子ども、障害がある子ども、兄弟姉妹で一緒に入居する子ども…すべての子どもたちの背景は多様です。

児童相談所、福祉事務所、医療機関、家庭裁判所、保護観察所、学校等、多くの機関と連携を必須とします。


この取組みは、全国に広がり、15法人にて16軒の子どもシェルターが稼働しています。(2019年1月現在)

事業の必要経費

子どもシェルター1軒の運営に、約2700万円がかかります。


≪経費の内訳≫

子どもの生活費(食事、日用品、交通費、被服費)や医療費…約250万円

家賃、光熱費や通信費などのランニングコスト…約450万円

常勤職員4名の人件費や旅費…約2000万円


カリヨン子どもセンターでは、「カリヨン子どもの家ガールズ(女子・定員6名)」と「カリヨン子どもの家ボーイズ(男子・定員6名)」の合計2軒の子どもシェルターを運営しています。

この必要経費のうち、約70%は国や自治体からの公的な補助を受けていますが、約30%相当の約700万円が不足し、個人・団体・企業の皆様からのご寄付によってまかなっています。

社会福祉法人

カリヨン子どもセンター

〒1150055

東京都北区赤羽西3-33-3

03-6458-9120

http://carillon-cc.or.jp

代表:相川 裕

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