私たちの取り組む課題
病院の中にいても、解決できることには限りがある。
"もう少し早く医療にかかっていれば救えたのかもしれないのに"
"生きていても仕方ないと言った患者の生きがいは取り戻せただろうか"
"誰かが救いの手を差し伸べればもっと幸せに生きれたのに"
そう思って、私たちは、2016年に医療者で移動式屋台を引いてカフェを始めました。白衣を脱いで地域の方とお話してきました。その後も映画館とのコラボイベントやアート作品への出演等の活動を続けながら、まちとケアの橋渡しになってきました。
ケアと暮らしの編集社は、"ケアするまちをデザインする"をミッションに、街に暮らすことで健康になっていく社会を作ります。
今、病院で解決できない課題が多くあります。孤独、生きがい、役割、過疎地域での医療、地域共生社会の実現など、医療介護関係者のみならず、街に暮らす人々とともに、実現していきたいと思っています。そのためには、まちづくりやアート、デザインといったこれまで医療とは遠いとされてきた分野の方ともコラボしていくことになると思います。面白そう、楽しそう、美味しそう、そんなポップな感情に寄り添いながら、まちの健康を作っていきたいと思っています。
「暮らしていたら、自然とウェルビーイングになっていた」
ケアとまちづくり活動を実践していくことで、街全体を健康にしていくのが弊社の役割です。
なぜこの課題に取り組むか
孤独や貧困などの生活要因は、健康の社会的決定要因と言われ、WHO等でも課題の解決が必要であるといわれています。健康は本人の自己責任ではなく、社会的な要因が大きく関わっています。とくに、孤独はタバコ15本分に相当する死亡リスクと言われています。特にマイノリティや社会的弱者の居場所は少なく、孤独に陥りやすい現状にあります。英国では、医師がコミュニティを処方する社会的処方が実装されつつあります。日本でも、障害者や高齢者同士の場は国の制度で作られているものの、子供から高齢者まで、認知症があっても障害があっても参加できるコミュニティは、非常に少ない現状にあります。弊社は、多様な背景の人があるテーマをもとに集い、居場所を持ち、時にそこで役割や生きがいを持てるような場を作っていきます。また地域の多様なコミュニティと連携し、誰もが居場所、役割、生きがいを持てる地域社会を実現します。
寄付金の使い道
弊社では、医療福祉関係者が運営するテーマで集まる場を運営しています。図書館型地域共生拠点「本と暮らしのあるところ だいかい文庫」、移動式地域共生拠点「YATAI CAFE」の運営資金およびオフラインでの孤立孤独相談「居場所の相談所」、当事者の参画を促す市民活動支援「みんなのだいかい大学」、リンクワーカー養成講座を含めた社会的処方プロジェクトにあて、誰もがつながりや表現ができる地域社会を作ります。