私たちの取り組む課題
助かり合う文化作りにチャレンジしています。
【街をのきした(社会的インフラ)にするための場作り】
人々が暮らす街や地域を助かり合う場にしていくための場作りを行っています。
一泊500円で誰でも泊まれる「やどかりハウス」や、みんなで集めてみんなで作ってみんなで食べる「むすびの日」。
街のあらゆる場を就労できる場にする「のきした仕事事業」。お金ではなく時間を交換することでつながる「時間銀行」
長野県上田市の街中を「のきした化」する活動を行っています。
https://www.facebook.com/nokishita.ueda
【やどかりハウス】
1泊500円で泊まれる宿を街のゲストハウス兼劇場(犀の角)http://sainotsuno.org/ で行っています。
コロナ禍の2020年2月~2年間で1000泊、150名の利用がありました。
抑圧や暴力、介護や育児の孤立など家庭の中に多くの問題が押し込められていることが分かってきました。
街中に気軽に逃げてこれて、相談やコミュニティに繋がる場がある、その存在自体が大切なことだと感じています。
また、やどかりハウスをきっかけに仕事をさせてくれたり、居場所を作ってくれたりと地域のケアが引き出されてきたことも大きな成果でした。引き続き、現代の雨風しのぐ宿を拠点にしながら、のきした作りを行って行きます。
やどかりハウスの日々:https://note.com/yadokarihouse22/
【やどかりシェアハウス】
やどかりハウスをきっかけに繋がった人で、中長期の自立のためのステップハウスを必要としている人のシェアハウスを運営しています。
虐待を受けており家を頼れない18歳以上の人や、支援制度に当てはまらない人達が中心です。
共同生活をしながら自立に向けた日常を送っています。
【のきしたしごと事業】
街中で仕事体験ができる事業です。
様々なお店や会社にご協力をいただき、有償ボランティアのでの仕事体験をしています。
現在7つの事業所が協力をしてくれ、日々仕事体験が行われています。
【相談支援事業】
電話やSNS、宿泊事業などを通じて年間約10,000件の相談に応じています。
こんなにも人々が孤立し苦しんでいる社会なのかと知る毎日です。その現実を社会化すること。また「相談する側・される側」という関係から、共に社会を問い直すための仲間として出会い直すために、365日相談窓口を開設しています。
そこでの一つ一つの対話の時間が、社会変革そのものであり、私たち自身が変わっていくための時間であり、私たちの活動の心臓部分です。
なぜこの課題に取り組むか
私たちは年間約10,000件の相談対応を行っています。
人々の困り事から見える社会課題を解決するための場作りをミッションとしています。
この3年間、特に力を入れて取り組んでいることは、街中に気軽に逃げ込める場を作ることです。
特に若者や女性の多くが家庭の中で暴力や抑圧にさらされ、あるいは自立が困難になっている相談が多く寄せられたことで、1泊500円で誰でも泊まれて相談ができたり休息できる場を作ったところ、3年間で約1500泊、250名の方が繋がりました。
深刻な状態で逃げてこられる方も多く、民間行政の垣根を超えてみんなで助かる場を作ってきました。
しかしそれはとても大変な仕事でした。
長野県の片田舎で、毎日2~3人の人が逃げ込んできたことにも驚きでしたが、受け入れる度に深刻な相談がどんどん増えていきました。
そうした大変な現実に直面する中で、この状況にどう向き合うべきなのか毎日のように議論を重ねました。
分かったことは、この問題は私達の暮らし方や生き方を支配している社会構造の問題だということ、そしてそれは誰かが専門的に取り組めばいいものではなく、みんなのものにしていく作業を我々がやる必要があるということでした。
そうした経過の中でやどかりハウス第二幕「助かり合う私たちへ」という旗を掲げ、街中に助かり合う場を作る活動が本格化しました。
寄付金の使い道
一泊500円で逃げ込める宿(やどかりハウス)の維持費 年間1000万(スタッフ人件費込み)
また中長期の自立の場を必要としている人のシェアハウスの維持費 年間120万
のきしたしごと事業の事業費 年間60万
これらの事業費に使わせていただきます。