私たちの取り組む課題
ネパールが抱える、保健衛生を取り巻く課題として、医療課題と医療へのアクセス課題の大きく2つに分けられます。
【医療課題】
- 生活習慣病:脳卒中、がん、心臓病などの生活習慣病とCOPDを含む非感染症疾患の、ネパールにおける死因率は66%で、慢性的で高額な治療を要するため毎年増加傾向にあります。
- 感染症:ネパールも含まれる低中所得国では感染症による死因が上位を占め、特に肺炎による死亡率が比較的高い傾向にあります。
- 母子保健:2020年のネパールにおける、乳幼児(1歳未満)の死亡率は、226ヵ国中68位、幼児死亡率(5歳未満)は、226ヵ国中58位、妊産婦死亡率は、226ヵ国中48位と、どの死亡率も世界からみたランキングのうち上位3分の1に位置します。
【医療へのアクセス課題】
- 資源不足:医療人材の総数や財源不足から、慢性的な医療人材や物資が不足しています。
- 地理的アクセスの困難:物理的に山がちな地形のため、医療機関へ行くのも簡単ではありません。
- 診療記録の欠如:ネパールでは、医療者が記入した紙カルテを患者に渡しているため、医療機関側は、誰がいつ来てどんな診断・治療を受けたかを把握できておらず、目の前の患者の前回の治療を確認する術もありません。
なぜこの課題に取り組むか
私たちは、医療情報管理システムの導入や医療アクセスを改善する仕組み作りの支援により、医療が届きにくい発展途上国の地方でも適切な医療を受けることができ、世界中の誰もが”健康でいる権利”(Basic Health Rights)を享受できる世界を目指して活動しています。
医療資源が不足する地域だからこそ、コミュニティ×ICTの力を最大限活用しつつ、現地の人々が自らニーズに基づき最適化された医療を提供し、維持できる体制を現地主導で構築することで、ネパールの人々の幸せな暮らしをサポートすることができると考えています。
寄付金の使い道
みなさまから頂きました寄付金は、弊団体のビジョンである”Basic Health Rights” for allを実現するために使わせて頂きます。
寄付金の主な使途
- 現地で使用するパソコン等の機器購入
- システム開発の外注費
- 日本メンバーの現地への渡航費
寄付金の使途についてご希望があればご連絡ください。
末永くASHAの活動を継続していくために何卒ご理解の程よろしくお願いします。