私たちの取り組む課題



社会課題の全体像(全国的背景)
- 日本の若者のメンタルヘルスや性に関する課題は深刻化しています。
- 厚生労働省「自殺対策白書(2024)」によると、15〜24歳の死因の第1位は自殺です。
- 内閣府「子供・若者白書(2023)」では、10代の約4割が「孤独を感じる」と回答しています。
- 性教育に関しては、ユネスコが推奨する包括的性教育(CSE)の要素を日本の学校教育は十分に取り入れられていません。
旭川市の課題
- 旭川市では若者が気軽に相談できる医療・福祉機関が少なく、特に思春期や性に特化した支援体制が不足しています。
- 2021年の旭川女子中学生いじめ凍死事件では、第三者調査委員会が「性の学びの不足」を重大な要因のひとつと指摘しました。
- 旭川市の新しい「性の指導の手引き(2024年度版)」では包括的性教育の必要性が初めて明記され、行政も課題認識を強めています。
若者の実際の声
- 「友達には話せないけど、先生にも言えない」
- 「体のことをもっとちゃんと知りたかった」
- 「病院に行くほどじゃないけど、誰かに聞いてほしい」
- こうした声が、授業や出張講座の現場で毎年数百件届いています。
解決へのつながり
- 学校や家庭だけでは応えきれない「からだ・こころ・性」の悩みに、専門職が寄り添う第3の居場所が必要です。
- 「ユースクリニック・カフェ」は、安心・匿名・無料でアクセスできる初めての試みとして、旭川に新しい支援の形を提示します。
なぜこの課題に取り組むか
なぜ、私たちはこの活動を始めたのか
旭川で活動する中で、性やからだ、こころの悩みを抱えながらも「誰にも相談できない」という若者の声を何度も聞いてきました。助産師・看護師として関わる中で、学校や家庭では届かないSOSがあることを痛感しました。私たちは、そんな声を受け止め、安心して話せる居場所をつくりたいと考え、この活動を始めました。孤立せず、支え合いながら生きられる地域を育てること——それが、私たちの願いです。
支援金の使い道
寄付金の使い道について
皆さまからのご寄付は、ユースクリニックカフェなど若者が安心して過ごせる居場所づくりの運営費として大切に使わせていただきます。具体的には、会場利用料やお茶代、講師謝金、広報費、交通費など、活動を継続するための基盤となる費用に充てます。
寄付を通じて、若者が安心して話し、支え合える場所が続いていく——そんなあたたかな循環を、旭川に育てていきたいと考えています。

