私たちの取り組む課題
- きょうだい児のメンタルヘルス
なぜこの課題に取り組むか
ari代表の小川泰佑は、医療的ケア児への訪問診療に同行した際にきょうだい児と出会い、対面支援の必要性を強く感じました。
それ以降、ariは病気や障害をもつ子どもの兄弟姉妹であるきょうだい児が「自分の時間を我慢し、孤独感を抱いてしまう」という社会課題の解決に取り組んでいます。この課題の要因は
・病気や障害をもつ子どもやその家族を支える社会的支援の不足
・子どもの病気や障害に対する社会認識の不足
上記のような社会的要因が大きく影響しているため、子どもは悩みや不安を抱え込みやすく、精神的に不安定になりやすい状況があります。
また、きょうだい児は、18歳未満の子ども50人の中に少なくとも1人、日本全体でみると約43.3万人いると言われています。この数字から、どんな人にも近くにきょうだい児はいるはず。ですが、きょうだい児にとってこの環境は、自分のことを言いづらい環境であることが分かります。
家族を長期にわたりケアしているきょうだい児は、精神的な不調を抱えやすく、特に14歳から16 歳の間でヤングケアラー状態が継続していると、自分を傷つける行為(自傷行為)や、死にたくなる気持ち(希死念慮)を持つリスクが高まるとの報告があります。
だからこそ、ariは
きょうだい児が安心してありのままに過ごせる社会
を実現したい。そのために、きょうだい児が自身の楽しい感情や不安な感情、ありのままの言葉を話したいときに話せる環境作りに取り組みます。
具体的には、きょうだい児にとって家庭や学校以外の“第3の関係”にあたるお兄さん・お姉さんを派遣し、一緒に勉強したり、遊びます。
お兄さん・お姉さんは保護者の代替をすることはできませんが、子どもにとって新しい居場所となり、子どもの様々な感情を受け止める信頼関係の構築を目指します。
寄付金の使い道
皆さまからいただいた想いとお金は
- ボランティアへの謝礼
- 活動継続のために必要な経費
に充てさせていただきます。