事業の目的
私たち国際ボランティア団体APOLLOは、ミャンマーの僧院学校に本を寄付する活動をしています。
これからの未来を担う子供たちの創造力は無限大で、その創造力を閉ざしてはいけません。しかし、ミャンマーの教育は暗記型教育であり、子供たちの創造力が閉ざされています。そこで、私たちは、子供たちが学校の授業だけでは学べない世界を知ってもらうために本を寄付し、創造力を広げることで、子供たちが本当にやりたいことを見つけ、それが未来のミャンマーの発展に繋がると考えています。
これまでの活動
私たちは本を寄付していくにあたり、一つの問題に直面しました。それは、子供たちは自分の興味のある本しか読まないということです。当たり前のように聞こえますが、創造力を広げるためには自分の興味のない世界も知ってほしいのです。そうすればこれまでになかった考え方がつき、子供たちが本当に将来やりたいことに出会えると考えたからです。
そこで私たちはさまざまなプロジェクトを行ってきました。今回は代表的なプロジェクトを三つ紹介したいと思います。
まず一つ目がサッカープロジェクトです。子供たちと交流を深め、私たちが寄付した本にもっと関心を持ってもらうため、ミャンマーで人気のスポーツ、サッカーをしました。
二つ目がアートプロジェクトです。これは子供たちの自由な発想を活かし、手形のアート作品を作ったり、音楽に興味を持ってもらうため子供たちとミッキーマウスの曲を手作りの楽器で演奏したりしました。
三つ目が授業プロジェクトです。授業では私たちが先生になり通訳さんを通し、子供たちの前で世界の国について授業しました。これは自分の国だけではなく、広い視野を持ってもらうために行いました。
これまでの事業成果
私たちの最終的な目標は子供たちの将来の可能性を広げることですが、図書館を設立し運営する上での目標は、現地にいる先生や子供たちだけでその図書館の運営ができるようになることです。つまり、日本で言う本の貸し借り制度の確立です。
当初、私たちが支援するピンミャーメー僧院学校では、図書館を作ったものの本を大切にしようとしてくれるがあまり、一日の利用時間が10分程度となっていました。なので、私たちはそのイメージの払拭から入り、本棚の上に貸し借り制度の仕方を貼ったりして、一日の利用時間を大幅にに増やすことに成功しました。そして、私たちが行った最後の渡航で先生たちにヒアリングを行ったところ、理想通りとは行きませんが、本の貸し借り制度の確立はできていると伺いました。この団体ができて四年近くが経ちようやく一校目(ピンミャーメー)の支援の完成形ができました。
私たちはより多くの子供たちに本を読んで欲しいという願いから二校目に着手しようと考えております。しかし、二校目の支援先も決まっているのですが、新型コロナウイルスの影響で支援が滞ってしまっています。ですが、私たちは諦めていません。より多くの子供たちにより多くの本を届け、広い世界を見てもらうために形は変わろうとも支援し続けます。
事業の必要経費
次回の渡航で支援先の学校に対して1000冊の本の寄付を目標としていますが、最終的に4000冊の本の寄付を考えています。
図書館の環境整備に必要な資金は本棚やマット、ペンキなどの経費を合わせて10~15万円かかります。図書館設立に必要となる資金は、協賛金や街頭募金などによりまかなっています。