私たちの取り組む課題
一般社団法人Yukuri-te(ゆくりて)は、
絵本『みんなとおなじくできないよ 障がいのあるおとうととボクのはなし』(日本図書センター)の作者で、
小児科医の、湯浅正太(ゆあさ しょうた)が運営しております。
子どもたちには、
お互いの個性/違いを認め合い、共に支え合いながら、
これからの時代を生き抜いてほしい。
そのためには、
子どもたちの中に、愛であふれた、豊かな心を育む必要があります。
子どもの心を育もうとすると、
親の心への理解が欠かせません。
なぜなら、
子どもの心は、親の心を反映するからです。
子どもの心と、親の心、その両者が理解されるようになってはじめて、
子どもたちの中に、愛であふれた、豊かな心を育むことができます。
子どもたちの豊かな心を育める社会を目指したい。
小児科医だからこそ知る親子の心のカラクリの世界を、
子育てを頑張る親御さんの力になる情報にかえて発信しながら、いっしょに子どもたちの心を育てます。
なぜこの課題に取り組むか
小児科医であるわたしは、ある変化が子どもたちの様子を大きく変えることを経験してきました。
ある変化とは、「親から子どもへの関わり方」です。
薬を使わずとも、「親から子どもへの関わり方」を変えるだけで、子どもたちの様子は変わります。
「親から子どもへの関わり方」は、「親から子どもへの愛の注ぎ方」と言い換えられるかもしれません。
「親から子どもへの愛の注ぎ方」を工夫するだけで、子どもたちの心が変わり、親子の心の“きずな”が深まります。
そうやって深まった親子の心の“きずな”は、子どもたちの人生すべてに影響を及ぼすほど、計り知れない力を持っているのです。
しかし、親子の心の“きずな”を深めることが、そう簡単ではない現実も経験してきました。
その理由の一つ目が、教育です。
親から子どもへのどういった関わりが、親子の心の“きずな”を深めるのか。
子どもの心と、親の心は、どのように反応し合うのか。
そういった親子の心のカラクリについての教育が少ないのです。
理由の二つ目が、余裕です。
格差社会が広がる中で、家庭での経済的な余裕のなさが、心の余裕をも削いでしまいます。
さまざまな余裕のなさが、親子の心の“きずな”を深める機会を奪い、子どもをもつことへのためらいをも生じているのです。
理由の三つ目が、連鎖です。
子どもの中には、親子の心の“きずな”を深める経験が乏しいまま大人になり、親になる場合もあります。
すると親になった時に、自分の子どもと心の“きずな”を深められなくなってしまうのです。
そうやって、親子の心の“きずな”を深められない事態が、次の世代、そのまた次の世代へと連鎖します。
親子の心の“きずな”がなおざりにされてしまう社会では、子どもたちの豊かな心は育ちません。
感情をコントロールできない、他人を傷つけてしまう、自分を傷つけてしまう。
そういった子どもたちが増えてしまいます。
誰も悪くはない上に、子どもも、親も、皆が苦悩するのです。
しかも、そんな子どもたちが経験するこれからの日本社会は、少子高齢化・人口減少により大きく変わります。
支援を必要とする多くの人たちを、限られた人材で協力しながら支える時代がやってきます。
そういった時代を生き抜く子どもたちには、お互いの個性/違いを認め合い、共に支え合いながら生きようとする豊かな心がよりいっそう求められるでしょう。
その豊かな心を育むための下地として、信頼で満たされた親子の心の“きずな”が欠かせないのです。
だからこそ今、家庭的な背景によらず、親子の心の“きずな”を深め、子どもたちが豊かな心をはずませながら生きるための情報を提供したい。
子育てを頑張る親御さんの力になり、いっしょに子どもたちの心を育てたい。
そう思い、当法人を設立しました。
寄付金の使い道
当法人では、家庭の背景によらず、どんな親子に対しても、当法人の親子の心の“きずな”を深めるための情報を届けられる環境を作りたいと考えております。
家庭の経済的余裕に関わらず、家庭の時間的余裕に関わらず、どのような家庭であっても気軽に当法人の情報を手に入れられるようにしたいのです。
そのためには、自治体や学校などのさまざまな公的な機関と協力したり、当法人の情報を利用する際のコストをできる限りおさえて情報を発信する必要があります。
そこで寄付金が必要です。
寄付金は、子どもたちを支援するための一般社団法人Yukuri-te(ゆくりて)の活動に使わせていただきます。
例えば、公的な機関で講演を行う場合には、できるだけ低コストにおさえる工夫ができるようになります。
すべての子どもたちに豊かな心が育つ環境を作るために、これからの子どもたちの未来のために、ぜひご協力ください。