私たちの取り組む課題
#東北ユースオーケストラを続けたい
東北ユースオーケストラは東日本大震災直後に坂本龍一監督の呼びかけで始まった、楽器の点検・修理のプロジェクトから生まれた、岩手、宮城、福島出身の小学生から大学生による混成オーケストラです。年1回の定期演奏会のほか、被災地での有志演奏会なども行っております。震災を乗り越えて生まれた強くて美しい音楽を東北から全国、世界の皆様へ届けていきたいと思い、日々練習を頑張っています。そして、音楽を通した心の復興のための活動をこれからも継続させていきたいと考えています。
活動内容
【東北ユースオーケストラ設立の経緯】
2011年7月、音楽家の坂本龍一さんが発起人となり、東日本大震災の被災地の幼稚園・小・中・高校に対し、楽器関連の復興支援および演奏活動の支援を行うため「こどもの音楽再生基金」が設立されました。
2013年9月、スイスルツェルン音楽祭による復興支援イベント「ルツェルン フェスティバル アーク・ノヴァ 松島2013」に出演する期間限定の団体として「東北ユースオーケストラ」(指揮:坂本龍一)が結成されました。
2014年3月、「こどもの音楽再生基金」を引き継ぐ形で、「一般社団法人東北ユースオーケストラ」が設立されました。以後、毎年3月の定期演奏会の他、有志演奏活動、依頼演奏など、音楽を通した心の復興のための活動を行っております。
【定期演奏会】
2016年3月に最初の定期演奏会を東京オペラシティにて行いました。その後は東京公演だけではなく被災3県である福島、宮城、岩手公演を行ってきました。2020年、2021年の演奏会は新型コロナウイルスの影響で中止となりました。2022年3月は東京と被災3県での公演を予定したものの、直前に東北地方で起こった地震の影響で宮城・福島公演が中止となり、岩手・東京の2公演を行いました。2023年3月は東京と被災3県での公演を実現でき、その演奏は坂本龍一監督にも中継で見守っていただきました。
2024年3月は、東京と被災3県での公演を予定しております。
※これまでの定期演奏会
2016年3月 東京オペラシティコンサートホール
2017年3月 東京オペラシティコンサートホール/ 郡山市民文化センター
2018年3月 東京オペラシティコンサートホール/ 東京エレクトロンホール宮城
2019年3月 盛岡市民文化ホール/ 東京オペラシティコンサートホール
2022年3月 盛岡市民文化ホール/サントリーホール
2023年3月 盛岡市民文化ホール/ 郡山市民文化センター/名取市文化会館/東京オペラシティコンサートホール
過去の演奏会では、坂本龍一監督との共演、吉永小百合さん、のんさんにも詩の朗読で共演頂きました。
【有志演奏活動】
東日本大震災における被災三県の中でも最も被害の大きかった沿岸部を訪問し、演奏活動を行っております。被災地の皆様に寄り添い、被災地の皆様に音楽とともに笑顔をお届けできるよう活動しております。また、被災地以外でも演奏会を行うことで、復興の状況を知っていただき、震災を風化させないように活動しております。
有志演奏活動は、TYOの団員が自分たちで企画、交渉、開催しており、2016年~現在に至るまで、岩手県、宮城県、福島県、東京都の各地で行ってまいりました。
【合同練習会】
月に1度、福島県に集まり定期演奏会に向けた合同練習会を行っています。
小学生から大学生まで年齢層の広いオーケストラですが、年上の団員が年下団員をサポートしながら活動しています。
なぜこの課題に取り組むか
わたしたちが経験した東日本大震災から12年が経ちました。
復興が進んできた部分もあれば、まだまだ途上の部分もあるのが現実です。
東北ユースオーケストラの代表・監督であり、これまでわたしたちを導いてくださった坂本龍一さんが2023年3月28日にご逝去されました。
しかしわたしたちは、これからも活動を続けていきたい。
311が忘れられないために、音楽を通じた復興支援への思いを伝えていきたいと考えています。
寄付金の使い道
頂いた寄付金は、東北ユースオーケストラの運営費用に活用させて頂きます。
心の復興を目指して続けてきた私たちの演奏活動は、皆様のご支援で成り立っています。
例年、東北ユースオーケストラホームページや演奏会にて、皆様のご支援を頂いてきました。日々変わりゆく状況に対応しながら100人規模のオーケストラとしての活動を継続し、演奏会を開催していくにあたって、皆様の継続的なサポートが無ければ存続していくことができません。音楽を通じた心の復興の灯火を消さず、末長く続けていくためにもご支援のほどよろしくお願いいたします。