私たちの取り組む課題
● 医療現場の気づきを支援につなぐ、仕組みをつくる
● 安全で、安心できる居場所をつくる
● 子どもたちが将来子育てをするときの、虐待の連鎖を止める
なぜこの課題に取り組むか
貧困や虐待などの不適切な養育の世代間の連鎖が、現代社会の課題となっています。家庭内暴力、虐待、育児放棄、ヤングケアラーなど、不適切な養育環境にあって支援に繋がらなかった子どもたちが、過酷な環境で大人になり、親として子育てをするのは大変なことです。さらに、核家族化や地域とのつながりの希薄化によって、子育てにおける親の孤立は加速しています。孤立しながら子育てに悩み、貧困や虐待が連鎖してしまうことは、むしろ自然のように思われます。
不適切な養育の予防には、妊娠前からの切れ目のない支援が必要です。医療機関は、特定妊婦等の高リスク家庭とも信頼関係や継続的なつながりを築きやすいことや、虐待疑いや養育者の傷病など家庭機能のSOSを捉える接点があること、福祉・医療の専門家が多いことなど、地域の子育てを支えうる特性を多く有する一方、地域行政との連携については、まだ始められたばかりです。
私たちは、団体内に小児科医や助産師など医療専門家が多いことを活かし、虐待や不適切な養育への気づきを医療現場から支援につなげるための居場所や仕組みづくりを行います。人が「生まれ、育ち、生み、育てる」サイクルのそれぞれの段階で、子どもや妊産褥婦に安全で安心できる居場所や支援を提供し、養育者への過度の育児負担を軽減すること、ひいては、貧困や虐待などの不適切な養育の世代間の連鎖を止めることを目指します。
寄付金の使い道
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