私たちの取り組む課題
笹川保健財団では、2つの課題について取り組んでいます。
ハンセン病問題のない世界、すなわちハンセン病を経験したことで苦しむ人々がいなくなる世界の実現を目指しています。
①病気による負荷をなくす、②偏見・差別をなくす、③歴史を保存するという3つの柱の下で、活動を実施しています。
地域保健とは、地域に密着してそこに住む人々の健康を護る活動のことです。
笹川保健財団は、地域保健には「医療」だけでなく、「生活」支援にも関与できる看護師の力が必要不可欠だと考え、
看護師が地域で力を発揮できるようになるための人材育成や活動支援を行っています。
なぜこの課題に取り組むか
近年、ハンセン病の患者数は減少し各国のハンセン病対策の優先順位が低下しています。
しかし、患者数が比較的多い地域が今も世界各地に点在し、患者や回復者及びその家族に対する偏見・差別も依然社会に根強く残っています。
また、本格的な超高齢社会となったわが国では、医療施設での救命的高度医療(キュア)から地域包括医療への移行が必須となっている。
在宅での保健支援(ケア)の担い手には地域保健と福祉活動にも関与しうる看護職の役割が大きい。
自らの健康を考えうる住民集団を創出し、主体的にケアとキュアに関与できる地域社会の構築を主導できる看護力をさらに強化していくと同時に、多様性とグローバル意識、専門性を兼ね備え、教育・研究・臨床・政策等の領域でリーダーシップを発揮し、多職種と協働しながら国内外の社会課題を解決することを目的とする指導層の人材育成への支援を行う。
寄付金の使い道
ハンセン病対策では、ハンセン病のない世界の実現を目指し、医療面、差別撤廃、歴史保存、正しい知識の普及啓発活動などに使わせていただきます。
地域保健の推進では、在宅看護の普及・啓発活動、看護人材の育成等に使わせていただきます。
公衆衛生の向上では、人材育成、途上国における子どもを対象とした活動につかわせていただきます。
一般寄付は、当財団の個別の活動は指定せず、事業全般の活動運営に使わせていただきます。