私たちの取り組む課題
社会的・家庭的・個人的な要因、あるいは身体的な要因など様々な理由で学校に通えない子どもたちが年々増加してる中、支援できている子どもたちは少ないという現状をご存知でしょうか。
そのすべての子どもたち一人ひとりがそれぞれ可能性を秘めています。
そんな子どもたちに寄り添いたいという想いから、にじのそら学園Possiblity of Learning School (ポッシビリティ オブ ラーニング スクール)通称「PLS」を設立しました。
自宅や病院から気軽に参加できるオンラインのシステムを使い、楽しみながら学べる授業・経験豊富な先生や教育相談員に色々な悩みを相談できる相談窓口など、PLS独自のカリキュラムを創りました。
オンライン学習といっても、個々に動画視聴や学習アプリなどで通信学習をするのではありません。子どもたちを導く経験豊富な先生と様々な理由で学校に通えない子どもたちが交流しながら学びのきっかけをつくれるスクールです。
スクール名の『Possibility』は、『可能性』です。子どもたちが秘めている無限の可能性を広げたいという想いを込めています。
子どもたちや保護者の方の「こころのよりどころ」となり、子どもたちを未来へとつなぐ場所でありたいと考えています。
なぜこの課題に取り組むか
私たちが拠点としている千葉県千葉市では、何らかの理由で学校に通えない子どもたちのうち教育センターやサポートセンター等で実際に支援できているのは全体の約2割程度といわれています。
全国にも対面型のフリースクールは多数あり不登校支援が行われていますが、施設の問題などで人数制限があったり、様々な理由で外へ出られない子どもたちまで支援が行き届いていないのが現状です。
まだまだ多くの学校に通えない子どもたちが社会とのつながり・学習の機会を持てず、未来の選択肢が見えない状況にあります。
不登校児童の実情
①不登校児童の増加
現在、不登校とされる児童生徒は年々増え続けており、文部科学省が2021年度に実施した調査では24万4940人と過去最多となりました。前年度から4万8813人増え急増。
この数字はあくまでも明らかになっているだけの児童生徒の人数で、現実にはもっと多くの子どもたちとその保護者が何らかの理由で学校に行けないことに悩んでいるとされています。
要因で最も多いのは、『無気力・不安』で49.7%。早急に、学校以外の学び場の提供が必要になっています。
②コロナ禍の影響
昨今のコロナ禍で事態は悪化。今回の急増も、『長引くコロナ禍に起因する心身の不調やストレスが影響』『生活リズムが乱れやすく交友関係が築くことが難しくなり、登校意欲がわきにくい状況にあった』などと文部科学省は分析しているそうです。学校に行ってもマスクで顔が見えず、給食は黙食。友達との仲が深まる行事は縮小・中止。遊ぶ時も触れ合えない。学校が面白くない、理想と違う、孤立している気がするという児童生徒が増え、子どもたちは強い不安とストレスにさらされています。
しかしこのコロナ禍でオンライン授業がスタンダードになり、GIGAスクール構想により全国の9割以上の自治体で子どもたち1人1台の学習用端末が整備されています。様々な教育の考えや選択肢も増えてきました。
それでもなお「学校は行くべき」「不登校は悪いこと」という認識がまだまだ根強く残っているのが現状です。そんな風潮に、不登校の子をもつ保護者の方々も苦しんでいます。
学校へ通わない選択をした子どもたちの保護者の方は、子どもが家にいることで
「勉強もせず、ゲームばかりしていて大丈夫だろうか?」
「人や社会と関わらなくて、この先どうなるのか?」
と不安な気持ちで見守っています。
ただ待つだけというのはとても辛いこと。もちろん、学校へ通えないことへの不安は子ども本人が一番感じているかもしれません。
学びのきっかけづくり
『学校以外にも学びの選択肢はある。
学びの場所と未来は自分で決められる。』
上記は、私たちPLSのスローガンです。場所を選ばず誰でも安心して気軽に参加できるオンライン学習中心のフリースクールを設立することで、子どもたちを一人も取り残さぬよう学びのきっかけをつくれる居場所をつくります。子どもたちの『やってみたい』『おもしろそう』『わかると嬉しい』を引き出し、子どもたちのペースや想いに寄り添った授業を行っています。
PLSには4つの特徴があります。
①参加する授業は自分で選べる
PLSでは、国語や算数(数学)などの科目別授業のほか、英会話や体操・音楽等を楽しみながら学べる特別授業など独自のカリキュラムがあります。
学校では個々の学力や学びたい事に関わらず、同じ年齢の子どもたちが同じ内容を同じペースで学習します。その中で勉強についていけない、授業がつまらないといった理由で学校へ行かなくなる子どもたちも少なくありません。
PLSは学年の枠を超えて子どもたちが受けたい授業を選択して参加します。苦手な科目は基礎から学び苦手を克服したり、得意や好きなことは伸ばすことができます。
企業・団体様にご賛同いただき、ゆくゆくは社会科見学や課外授業など対面での授業も行う予定です。
②入会前も入会後もあんしん
子どもたちだけでなく保護者の方も学校以外の学び場に入るのは不安がいっぱいです。様々なご不安・疑問を解消する為、PLSでは授業を体験してからご入会を決められます。オンラインでの無料説明会も行っており、疑問を直接私たちに聞いていただくことができます。
入会後は保護者の方・子どもたちから個別で、先生や教育相談員経験者に学習から生活のことなど色々な悩みを相談できる時間を設けています。
③教諭経験者を中心とした講師陣
大学教授経験者や校長・教諭経験者、千葉大学教育学部の学生など知識豊富な講師陣が授業を行います。様々な経験を活かし、勉強を教えることだけでなく常に子どもたちの気持ちに寄り添う授業を心がけています。
④在籍校での出席認定
PLSの授業に参加すると、在籍校で出席扱いとなるよう各学校と連携をとっています。
進学時に不安要素の一つとなる出席日数の問題も解消できます。
学校長の承認が必要ですが、私たちが直接かけあっています。
寄付金の使い道
フリースクール『にじのそら学園Possibility of Learning School』運営費用として活用させていただきます。
民間団体が運営するフリースクールの運営資金は、ご家庭からいただくスクール費用のみです。
資金上運営維持ができなくなった場合、子どもたちの居場所であるスクール自体がなくなってしまいます。
ご寄付いただいた資金は、すべてにじのそら学園PLS運営資金とさせていただき
子どもたち・保護者の方々が安心して学びを得られる場所を存続させたいです。
学校に行くこと以外に学びの選択肢があることを知ってもらい、学校に行けないことで苦しんでいる子どもたち・保護者の方に寄り添いたい。そして、PLSで学びの中から楽しさ・興味・得意なこと・目標・夢を見つけ、未来を切り開いてほしいと願っております。どうかご支援の程、宜しくお願いいたします。