私たちの取り組む課題
活動目標
・日本およびネパールをはじめとしたアジア各国の人々とのスポーツや文化等を通じた国際交流
・アジア各国および日本の文化を相互に伝え合い、共に学び合い協働することを通じた国際協力への寄与
課題
(1)野球道具
当団は、1999年の活動開始以来、ネパールとの野球を通じた交流活動を行ってまいりました。現在、ネパールではネパール野球ソフトボール教会の下、野球の全国展開が進められており、各地にチームも設立されております。しかしながら、野球が発展途上のネパールでは野球道具を入手するのが困難で、日本からの寄付に頼っており、野球道具が不足しております。また、野球道具の寄付が集まったとしても、それを現地に運ぶためには相応の費用が掛かることも課題です。
(2)在日外国人との連携
昨今、日本では在日外国人が増加しており、その存在は大きくなっています。私たちはそういった在日外国人とのスポーツを通じた国際交流にも力を入れています。
そして、私たちは国際交流の活動を行うとともに在日外国人たちの手助けをできればと考えています。在日外国人たちは日本で生活する中で不利になることもありますが、私たちは彼らが日本人と同等に暮らしていくことを望んでいます。行政も在日外国人へのサポートを行っていますが、なかなか手の届きにくい部分もあり、私たちはそういった部分で支えになれればと考えています。
なぜこの課題に取り組むか
活動のはじまり
当団の前身である「ネパール野球ラリグラスの会」は、ネパールとの野球を通じた国際交流を目的に1999年に学生のボランティア団体として活動を始めました。活動開始当初、ネパールに野球は全く知られておらず、「これがボールです」といった説明から始めたゼロからのスタートでした。その後、指導員の派遣、野球道具の寄付、野球大会の開催等の支援を行ってまいりました。
変革
しかし、20年以上の活動の中でネパール野球を取り巻く環境も大きく変化しました。現地には国に認められた野球の統括団体であるネパール野球ソフトボール協会も設立され、当団と協力して活動を進めております。当団は現地の人たちによる自立したネパール野球を目指してきましたが、近年では現地の人たちが自主的に野球大会を開催するなどの発展を見せました。その中で当団の役割も変化していく必要がありました。そこで、活動を「ネパール」と「野球」に限定せず、日本を含めたアジアを中心とした国際交流の活動とし、2021年4月に名称も「NPO法人日本アジア球友団ラリグラス」に改称しました。
在日外国人との連携
また、近年では日本在住のネパール人も増え、その数は14万人を超えております。彼らの中には、日本に来てから野球に興味を持った人たちもいて、先日WBCが開催された際にも在日ネパール人から多くの問い合わせが当団に寄せられました。このような背景から、当団ではネパールをはじめとした在日外国人との連携した活動も重要であると考えております。
寄付金の使い道
私たちは、ネパールをはじめとした野球が発展途上にある国々への野球道具の寄附を募り、現地に送付する活動も行っております。しかし、野球道具を現地に送るには相応の輸送費が掛かります。野球道具のご寄附が集まっても、現地へ輸送費の捻出に苦慮しておりま すので、その輸送費に活用いたします。あるいは、現地で定期的に野球大会を開催する計画もあり、その開催費用にも充てます。
その他、在日外国人に行政の情報を伝えるための資料作りや翻訳の費用にも充てます。