子どもの不登校をきっかけに、フリースクールイフラボを立ち上げました。

私を一番突き動かしたもの。それは、フリースクールの子どもたちの笑顔でした。
学校に行けないだけで、自分のことをダメな人間なんて思ってほしくない。
私たち親子のように、学校に行けないことで涙を流す人を、これ以上増やしたくないのです。

私が好きな言葉があります。
「人間は一生、学び続けるべきです。人間には好奇心、知る喜びがある。肩書きや、出世して大臣になるために、学ぶのではないのです……。ではなぜ学び続けるのでしょうか？…それが人間の使命だからです。」（By平賀＝キートン・太一）

また、子どもの出産を機に、医療ライターの仕事を始めたとき
「経験がないので、私でできるか不安です」と質問したことがありました。
編集長さんは
「好奇心とやる気があれば、経験がなくても何も問題はありません」
と背中を押してくれました。今でも私の心に大切にしている言葉です。

たくさんの人に支えられ、助けられ、励まされ、勇気づけられて
私たち親子は、学校以外の学びを選択してきました。
これからは、我が子が学校に行けないからと苦しんでいる人たちのそばで寄り添って一緒に歩んでいきたい。
私もそうしてもらって、今があるから。

子どもたちに、学ぶ喜びを知ってもらいたい。
子どもたちには、大人っていいなぁ、社会って素敵なところだなあと感じてもらいたい。
そう感じられる社会にしたい。

そしてちょっとした自慢は、私は不登校当事者の母であり、支援者であり、ADHD当事者でもあるということ。
このマイノリティの視点はきっと社会に還元できる。そう信じています。

大丈夫、きっとうまくいく！
この言葉もまた、私たち親子に寄り添ってくれている特別支援の先生から贈られた言葉です。

ひとりひとりの力はほんの少しでも、集まれば大きな力になります。
皆さんと一緒に、子どもたちの教育環境を少しでも良いものにできたら嬉しいです！

フリースクールの仕事のほかに、医療ライターとしても働いています。
『ムーちゃんと手をつないで』（みなと鈴著）に毎回、発達についての解説コラムを執筆中です。
マンガもコラムも、ぜひ読んでみてください！
https://souffle.life/author/mu-chan-tsushin/

フリースクールIFラボ

フリースクールイフラボは、学校になじまない子のための学び場です。「学校に行けない」は、新しい学びとの出会いの始まり。子どもたち自身が「問い」を立て「知りたい」「やってみたい」という小さな芽を育みます。週に1度の美術館や博物館への探検、夢中になれるプロジェクト学習、そして一人ひとりに寄り添う個別学習を通じて、子どもたちは自分らしい学びの道を見つけていきます。「学校」という一本道以外にも、実は無数の可能性が広がっています。その可能性を子どもたちと一緒に探し、育み、かなえていく。それが私たちイフラボの願いです。

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赤沼美里

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