私たちの取り組む課題



日本において、障がいのある子どもたちは、学校や地域の中で健常児とともに過ごす機会が限られており、社会との接点や経験の幅が狭くなりがちです。
一方、健常の子どもたちも、障がいや多様性について学ぶ機会が不足しているのが現状です。
さらに、こうした子どもたちを支える家庭にも、ケアの継続による負担や、情報・仲間の不足といった困難が存在します。
多様性を尊重しながら共に生きる社会の実現には、子ども時代からの経験や対話が不可欠です。
なぜこの課題に取り組むか



子どもたちは、多様な環境や人との出会いを通じて大きく成長します。
私たちは、障がいの有無にかかわらず同じ時間を過ごし、助け合いながら暮らす経験こそが、「違いを認め合い、共に生きる力」を育むと信じています。
また、ボランティアとして参加する若者たちにとっても、この体験は「ともに生きる社会をつくる担い手」になるきっかけになります。
フレンドシップキャンプは、誰もが尊重される場を子ども時代から届けることで、未来の社会を少しずつ変えていくことを目指しています。そのために、1年に1度のキャンプという形で、実践的な学びと成長の場を提供し続けています。
寄付金の使い道
皆さまからのご寄付は、主に以下の用途に活用させていただいています。
- キャンプ運営にかかる費用の補填 フレンドシップキャンプでは、障がいのある子どもと健常児が共に4泊5日を過ごします。その宿泊費や食費、東京からキャンプ地(山中湖)までのバス借り上げ費用など、参加費だけではまかないきれない運営費を寄付で支えています。経済的な事情に関わらず、すべての子どもが参加できるようにするためにも、皆さまのご支援が欠かせません。
- ボランティアリーダーの研修費用 キャンプを支える大学生ボランティアたちは、約3か月にわたって事前研修を受けています。安全なキャンプ運営のための介助技術の習得や、子どもたちの障がい理解、グループづくりやプログラム企画のための現地宿泊トレーニングなど、質の高い学びと準備のためにも費用がかかります。
これらの活動はすべて、安心・安全で、誰もが自分らしく過ごせるキャンプを実現するための大切なステップです。皆さまのご支援が、子どもたちのかけがえのない体験につながっています。